自民党の裏金問題をめぐって世耕前参議院幹事長が2022年3月にも幹部の会合があったことを認めました。
ただ、キックバックの協議については否定しました。
■“虚偽答弁”の疑惑浮上「全く間違っていない」
今日29日、午後4時頃に報道陣の前に姿を現した世耕議員。
【安倍派幹部 世耕弘成前参院幹事長】「(2022年)3月の日程表を徹底的に精査したところ、3月2日15時から約20分間、議長公邸において、打ち合わせが行われたという記録が出てきました」
Q.派閥のキックバックについての協議は?
「全くありません」
実は世耕議員、野党からは「虚偽答弁」を指摘されていました。
安倍派では2022年4月、世耕議員を含む幹部が集まった会合で、安倍元総理大臣の意向を受けてキックバック中止の方針が決定。
しかし安倍元総理が死去。翌月の8月に再び幹部が集まって会合が開かれ、その後、キックバックが再開されたことが分かっています。
その会合の時期について世耕議員は、3月14日の政治倫理審査会でこう追及されていました。
【立憲民主党 蓮 舫議員】「4月の前、3月に安倍会長に呼ばれて、会館事務所で何らかの話し合いを持ったことは、記憶にございませんか?」
【安倍派幹部 世耕弘成前参院幹事長】「私のスケジュール表には残っておりませんでしたし、私自身の記憶にもありません」
ところが3月28日になって、世耕議員が否定していた2022年3月に安倍派の幹部がキックバックに関する会合を開いていたという情報が。
「政倫審の答弁は嘘だったのか?」という疑惑が浮上したのです。 先ほど取材に応じた世耕議員は3月に会合があったことは認めた上で…。
Q.記憶にもスケジュール帳にもないと言っていたが…。
【安倍派幹部 世耕弘成前参院幹事長】「全く間違っていない。今日出している打ち合わせは該当しない」
会合があったのは議員会館ではなく議長公邸で、キックバックの話もしていないことから政倫審での答弁は問題はないと話しました。