2024年 05月05日(日)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

2023.09.28 18:48

セクゾ松島聡、マネキンに自身を投影 東京・表参道で初の個展

SHARE

 松島聡

 感情を持たない存在に自分の価値観を投影したら―。人気グループ「Sexy Zone」の松島聡は、頭部のマネキンをモチーフにしたインスタレーションを制作し、「表参道ヒルズ スペース オー」(東京)で開催中の初の個展「松島聡 コ。展」(10月15日まで)で発表した。


 絵を描くことも、メーキャップも好きという松島。自分の顔をキャンバスに見立ててアートメークを施したいと思案したが立ち止まった。「僕が作品になると、僕そのものの意味が強くなってしまうのではないか」


 見る人に、より先入観を与えないよう、マネキン作品が生まれた。「皆さんに、感情移入をしすぎずに、ラフに作品を楽しんでもらいたいと思いました」


 「光と影」では、羽根やリボンでヘッドピースのように飾った白と黒2体のマネキンを、天井からつるしたモノトーンの花々を調和させた。


 「考える前に行動することが大事だなと思う期間だった」と制作を振り返る。多様な素材を使っているが「合わないかもしれない、と思った組み合わせも、まずは試してみた」。アイデアが湧かない時は材料店を訪れたり、さまざまな写真やファッションに目を向けたりした。「行動することで、ひらめきが出てきました」と笑顔を見せる。


 大量の箸を頭上に組み上げた「箸にも棒にも」や、大小さまざまな安全ピンをつなぎ合わせて頭部を彩る「=(イコール)」。それぞれの作品に添えられたメッセージからは、否定的な発想を肯定的なものに転換する姿勢がうかがえる。


 それは自らの体験と重なる。「小さい頃から自分が生み出すものに自信が持てなかった」。ネガティブな考え方を変えたのはファンの存在だった。「肯定してくれるファンがいる喜びを感じたことで、思ったことをもっと素直に伝えたいと考えるようになりました」


 2020年夏には、パニック障害による約2年の休養から復帰。「思考を変える努力をして、生きやすくなりました。時には深く考えることをやめて、今は自分を解放できるようになったかなと思います」と話す。


 今回の作品は「自分らしさ」の表れでもあり、個展の開催は自らの背中を押した。「できないと思っていたことが、一つ一つ形になった。それは楽しさや自信につながっています」


 本展は、全国各地での開催を求める声に応じて配信が決定。11月上旬に、本人が作品を解説しながら会場を案内する様子を伝える予定という。

(c)KYODONEWS

国内・国際 Nエンタメカルチャー

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月