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2022.12.22 15:03

未唯mieがピンク・レディーのヒット曲ライブ 大胆編曲、「サウスポー」でこぶし回す

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 「『ペッパー警部』は変拍子の5拍子でお届けします。歌手としても挑戦しがいがあります」と話す未唯mie

 歌手の未唯mieが、邦楽器奏者らと繰り広げる恒例のライブ「新春“Pink Lady Night”」を2023年1月に開く。大胆に編曲されたピンク・レディーの「ペッパー警部」などのヒット曲をセルフカバー。公演を前に「ケイと2人で歌うのとは違う世界を、音楽好きな方にもお届けしたい」と意気込む。


 ストリングスの響き、鼓の調べに乗せ妖艶な雰囲気を漂わせる「UFO」。音頭に合わせ未唯mieがまさかのこぶしを回す「サウスポー」…。


 本人が「不思議ですよね」と言うライブの空気感は、2020年公演のライブを収めたCDとDVDからも伝わる。


 開始は10年。「ライブで新たな挑戦をしたい」と思っていた折、打楽器奏者・仙波清彦のバンド「はにわオールスターズ」の和洋折衷の音楽に衝撃を受け、「この世界観でピンク・レディーに触ってほしいと、仙波さんにお願いしました」


 仙波のプロデュースの下、作曲家・久米大作が編曲を担当。邦楽器奏者やギタリスト、バイオリニストらを迎えたバンドは20人超の大編成で、サウンドは多彩そのものだ。


 その中央で自在に歌う未唯mieには「違う景色が見える」という。「ピンク・レディーは衣装と振り付けもセットで小さな子どもにまで喜んでもらえる世界。衣装と振りを取り払い、違うアレンジが乗っかると曲の持つ深い部分、悲しみまで見えてくる」と話す。


 それは「阿久悠、都倉俊一両先生による原曲の素晴らしさ」を改めて感じる瞬間でもある。1976年にデュオとしてデビューし81年の解散(その後、何度か期間限定で再結成後、10年に「解散やめ」宣言)まで突っ走った日々に加え、「私の新たなワンステップに手を貸してくださった」ドラマーの村上“ポンタ”秀一との出会いなどソロ活動での蓄積も生かした「集大成なのかもしれません」


 ライブは2年目から新春開催に。和装でのパフォーマンスを磨こうと日本舞踊を習い続け、21年に名取となった。「ちょっとした所作など、いろいろな要素を楽しんでもらいたい」。日本中を熱狂させていた頃からの挑戦心は、今も未唯mieの中に息づいている。


 ソロ活動の充実ぶりの中で、デュオとしての行方も気になるが…。「ケイとはピンク・レディーの前からデュオを組み、奏でる世界観は一つ固まったものがある。それを表現することはとても楽しいことなので、2人で意気投合するような企画を思いつければ、いつでもやりたいです」


(取材・文=共同通信 瀬野木作、撮影=平栗玲香)

(c)KYODONEWS

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