本場沖縄で3代そろっての舞台を演出する関西沖縄文化研究会の(右から)仲村智子代表、母の米子さん、長女の佑奈さん=西宮市池田町7

 尼崎を拠点に琉球古典・芸能の魅力を継承してきたNPO法人「関西沖縄文化研究会」が2024年2月18日、沖縄県での舞台公演に挑む。舞踊、古武術の伝統芸能に、米国統治下のコザで育ったロック音楽を加えた和洋混在のプログラム。戦後、沖縄から尼崎に移住した仲村米子さん(75)が監修を務め、娘の仲村智子さん(52)、孫娘の佑奈さん(24)が舞を披露し、3代で演出する。米子さんは「関西に島の文化を伝えてきた島人(しまんちゅ)の心を表現したい」と抱負を口にする。(津谷治英)

 同研究会は、沖縄出身者や市民が集い1980年に発足。琉球文化の普及を目的に国内外で舞台公演を開いてきた。現在は智子さんが代表で昨年、尼崎で沖縄県本土復帰50年に合わせた舞台「望郷」を企画。共演した沖縄の出演者らから好評で、今回の公演につながった。