ケツメイシ、ツアーファイナルのステージ最中に本気BBQ!?

最新アルバム『KETSUNOPOLIS 9』を携えた、ケツメイシのアリーナツアー「【アドベンチアーズ】KTM TOUR 2015 シモネティーナと4人の賢者～失われた聖水を取り戻せ」が、7月26日の沖縄公演をもってファイナルを迎えた。　 ケツメイシのツアーで毎回行われている沖縄での最終公演は、単なるライブ公演ではない。ケツメファンの間では有名な話だが、通称“打ち上げライブ”として知られる、とてもユニークなものなのだ。いつもよりもさらに（？）リラックスしたメンバーの素顔を見ることができる、レアなイベントとして毎回好評を博している。 今回の会場は沖縄・宜野湾。野外に組まれたセットの中、ケツメイシが行うのはライブ……ではく、なんとBBQ。メンバーとスタッフがステージの真ん中に登場し、網で焼いた肉を食べビールを飲む。初めて見た人はその異様な光景に驚くこと間違いなしだ。しかも開演から20分たってもメンバーの談笑は止まらず、曲を始める気配はゼロ。しかし、そのグダグダな様子すらファンは織り込み済みで、気持ちの良い空の下で共にお酒を飲みながら、温かく見守っているのである。メンバーが時折ファンに語り掛け、みんな思い思いに叫んで回答する場面も。お互いの距離がとても近く感じられる、新鮮な空間が演出されているのだ。 そしてBBQを満喫した後、ようやくライブがスタート。沖縄の夕暮れにぴったりの夏のナンバー「カルフォルニー」を皮切りに、「RHYTHM OF THE SUN」や「LOVE LOVE SUMMER」といったアップテンポなヒット曲の他、沖縄公演だけのオリジナルコンテンツであるエイサー（＝沖縄県と鹿児島県奄美群島の伝統芸能）を織り交ぜたステージング、ご当地ネタを盛り込んだコントを次々と披露。そして最後は、おなじみの「カーニバル」で会場に一体感をもたらし、全国各地から集まった約4000人のファンを大いに楽しませたようだ。 この突拍子もない“打ち上げライブ”は、回を重ねるごとに“ユル〜い方向”へとエスカレートしている様子。来年メジャーデビュー15周年を迎える、飾り気のない、でも最高にかっこいい“中年”（メンバーは自分たちをこう呼んでいる）4人組が、また何か面白いことをしでかしてくれることを今から期待しよう。