出版社内容情報
結成50年を迎える伝説のバンド、ドアーズの魅力をよみがえらせる。野澤収、大鷹俊一、椹木野衣、上野俊哉、山崎春美、鈴木創士他。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
26
ディスり度の高い硬派な特集本。オリバー・ストーンの映画に対する評価が皆辛いが自分も同感。他のメンバーがおまけ扱いだったしエド・サリバンショーの場面も腹立った。実際の映像を見てない人が誤解する。モリソンはあんな軽薄な男じゃない。詩とCDだけでなくライブも体感してみたかった。彼のシャーマン的な魅力と文学性は一発勝負のステージでこそ最大限に発揮された気がする。あと時代の象徴という点で「ジ・エンド」は改めて群を抜いているなと。ビートルズが光ならこちらは闇。闇の代弁者。故に彼らの曲を聴くと常に向こう側へ突き抜ける。2019/09/08
バズリクソンズ
11
ドアーズのアルバムは「ハートに火をつけて」しか持っておらず、他のアルバムも聴いた事が無いので決してドアーズファンではなかったですが、普通のロックバンドの形態といえば、ギター、ベース、ドラム、ボーカルですが、ドアーズはベースレスで代わりにキーボード オルガンを使用しています、というとリアルタイムで体験してきたファンには当然過ぎて失礼で余計な説明ですが、冒頭の村上龍による歌詞の翻訳、自身のエッセイから一気にドアーズに対する興味を惹きつけられます!この時代こそロックの全盛期で疑う余地はないと断言できる内容です。2021/05/06
yoyogi kazuo
0
けっこう辛口なレビューが目に付いたのだけど、実際に読んでみたら中々面白かったのは期待値が低かったせいかもしれない。日本は他の国々に比べていまいちドアーズへの関心が低くて、むしろ南米とかで今でも受けているというのが興味深い。野澤収氏のインタビューでジム・モリソン生存説というのが存在することを初めて知った。2021/10/28