内容説明
いじめを苦に中学生が自殺した。孤立して苦しんでいる人を救いたい!その一念で著者が始めたのが「ふれあい囲碁」。この誰でもできる簡単なゲームが、子どもや高齢者、障碍者の笑顔を取り戻し、学級崩壊の学校を立て直す。心がつながる感動を鮮やかに伝える情熱の手記。
目次
第1章 「ふれあい囲碁」―ある幼稚園で
第2章 運命を変えた出来事
第3章 心がつながる喜び(子どもたちの無限の力;学級崩壊と「ふれあい囲碁」;施設の子どもたちの笑顔)
第4章 平和へのメッセージ―海外へもはばたく「ふれあい囲碁」
第5章 みんな同じ人間―静岡県での取り組み
第6章 健康で安心して暮らせるために―柏市での取り組み
著者等紹介
安田泰敏[ヤスダヤストシ]
囲碁棋士九段。1964年福岡県生まれ。大枝雄介九段に入門。1980年初段(プロ入り)、1998年九段に昇段。中学生のいじめ自殺の報道を契機に、1994年頃から「ふれあい囲碁」活動を始める。現在、教育・福祉・医療や街づくりの現場など、全国をめぐり「ふれあい囲碁」普及のため活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuri Mabe
6
縁あって著者ご本人、安田九段に直接借りた本。囲碁を通じていじめをなくそう、人とのコミュニケーションを活発にしようと活動する著者の記録。自分は囲碁を思考の鍛錬、勝負のためと思って始めたので、コミュニケーションのためという視点がなかったことに気づいた。子供や周りに教える上でたくさんのヒントがあった。2016/09/16
るい
4
囲碁で、自信がなかった子どもに自信をもたせたり、仲間はずれにされていた子どもに仲間ができたりするのは凄いことだと思った。私たち教師がこういうことができなければいけないのに、囲碁を用いることでそれを為し得ることができるという事実に驚いた。ふれあい囲碁で、いじめを防ぎ、命を救える。それは本当だろう。2014/07/23
zen
1
正直、今の教員は忙しすぎて子どもと遊ぶ閑など皆無といっていい。でもこれを読むと子どもとふれあい囲碁をしたくなる。ふれあい囲碁の姫たる可能性を追及したくなる一冊。2011/01/31
miyaji
0
囲碁の可能性の大きさを感じた。子供たちと囲碁をするっていいなと思う。ぜひ取り入れたい。2011/08/14
smile
0
問題の根源を「孤立」と捉え、つながる道具としての囲碁。2018/06/18