とんぼ玉｜カラフルな色合いの瑠璃ガラス

とんぼ玉はとてもカラフルで可愛いので、手作りアクセサリーの材料としてとても人気があります。とても古い時代から親しまれてきたとんぼ玉をうまく使って、個性的で可愛いアクセサリーをたくさん作ってみましょう。

とんぼ玉の特徴や名前の由来だけでなく、とんぼ玉の歴史や作り方までご紹介していきます。

とんぼ玉の特徴について

とんぼ玉はとても可愛くてカラフルなビーズなので、いろんな手作りアクセサリーの材料として気軽に使えます。とんぼ玉は見た目の可愛さだけでなく、日本の歴史にもとても関わっていたこともわかっています。

とんぼ玉とは？

とんぼ玉はとてもカラフルなガラス製のビーズです。人の手によって加工して作られる宝飾品ですので、形や色のバリエーションがとても豊富なのも特徴です。通常、穴を通して開けるため、ネックレスから根付、かんざしなど、様々なアクセサリーに使われています。色のバリエーションも豊富で、単色の色ガラスでのみ作られたとんぼ玉もあれば、複数の色ガラスを使って、カラフルな可愛いとんぼ玉になっているものもあります。

さらに、手作業で作るため、様々な工夫が施されているのも特徴です。例えば、とんぼ玉を作る過程で、金粉や金箔、銀箔、蛍光塗料、釉薬などを中に入れることで、色合いだけでなく金糸が綺麗に輝くとんぼ玉やラメの様にキラキラしたとんぼ玉を作ることもできます。ダイヤモンドなどの宝石の様に、カットが施されているとんぼ玉も多く、キラキラとした輝きが一層引き立っているとんぼ玉も素敵です。また、ガラス作品を手掛ける職人の工房だけでなく、道具や材料を揃えれば自宅でもとんぼ玉作りを楽しめます。見た目もカラフルですし、値段も安いので、気軽にハンドメイドの材料として使える点も人気が高い理由になっています。

とんぼ玉の名前の由来

とんぼの複眼にとんぼ玉の色合いが似ていることから「とんぼ玉」と江戸時代から言われる様になります。海外では「ランプワークビーズ」や「グラスビーズ」「琉璃珠」「玻璃珠」とも呼ばれています。

とんぼ玉の硬度

とんぼ玉のモース硬度は材料となるガラスのモース硬度の5です。とんぼ玉はガラス素材なので、割れたりすると怪我をすることもあります。乱暴な取り扱いはしない様にしましょう。

とんぼ玉の素敵な歴史

とんぼ玉はとても歴史があるってご存じですか？紀元前3000年のエジプト文明でガラスが発明されてすぐにとんぼ玉は作られていました。当時はガラスそのものがとても貴重だったため、ローマの時代になるまでは最高の宝石として重用されることになります。エジプトの遺跡からとんぼ玉のアクセサリーが出土されただけでなく、世界中の遺跡や高い位（くらい）の人のお墓から発掘されているほどです。

日本には、中国から伝来することでとんぼ玉やその作り方が知れ渡っていきます。吉野ヶ里遺跡や船木山古墳など、3世紀から7世紀後半の遺跡跡からとんぼ玉が出土しているだけでなく、出土したとんぼ玉はエジプト製ではないかとされています。1000年以上前の日本に輸入品としてエジプトからガラス玉が来ていたなんて、とてもロマンのある話ですよね。奈良の東大寺にある正倉院には、とんぼ玉だけでなく作り方や原材料まで保管されていました。

その後、とんぼ玉の作り方は秘伝となり、日本国内のとんぼ玉職人はとても限られることになります。というのも、とんぼ玉は仏教美術にも用いられ、宗教的にも政治的にもとても重要な要素の1つになっていったからです。特定の職人しか作ることができなかったとんぼ玉ですが、江戸時代になると長崎出島に南蛮貿易でヨーロッパや中国からより洗練されたガラス加工技術も伝わり、とても値段的に安いとんぼ玉が流通していく様になりました。安くて可愛いと江戸時代の方も思ったのでしょう。江戸時代にとんぼ玉ブームが訪れてとても庶民に親しまれていくことになります。

奈良時代からの制作方法で作られた「さかとんぼ」や「泉州玉」だけではなく、奈良時代からの製法がさらに江戸で発展した「江戸とんぼ玉」やアイヌの方との交易で使われた「アイヌ玉」など、様々なとんぼ玉が流通していきました。ですが、明治時代になると、明治政府によって奢侈禁止令（しゃしきんしれい）が出されてしまい、とんぼ玉の製法は途絶えてしまうことになります。その後、第二次世界大戦終了後に、現物として残っていた江戸とんぼ玉や外国で作られたとんぼ玉から複製され、今のとんぼ玉になった歴史がありました。一度途絶えてしまったとんぼ玉を復元してまた現代に蘇らせるなんて、とても素敵なエピソードですよね。世界中でも日本国内でもとても親しまれてきた歴史も感じながら身につけると、よりワクワクしながら過ごせそうです。

とんぼ玉の作り方

道具や材料をしっかりと揃えて準備すれば、ご家庭でもとんぼ玉を作ることができます。

・とんぼ玉に必要な材料

ガラスロッド（無色透明のもの）
ガラスロッド（色付きのものを必要な色の分だけ用意すること）

・とんぼ玉を作るために必要な道具

カーボンコテ
ファン式エアバーナー
とんぼ玉芯棒
細いパイプブラシ
除冷剤
とんぼ玉用離型剤

・とんぼ玉の作り方

下準備：色付きのガラスロッドの線引き

色付きのガラスロッドの中央部をエアバーナーで熱して溶かします。中央部が溶けてきて、たわんできたら火から離しましょう。溶けて下にたわんだガラスロッドを左右から引っ張って、中央のたるみを伸ばして直線になるように伸ばします。伸ばして一直線になったら、そのままたわまないように維持すると、冷えて固まり、細い線の部分ができると思いますので、細い部分を切り取れば、細引きの完成です。

（手順1）
とんぼ玉芯棒の先端に離型剤を塗ります。

（手順2）
離型剤を塗ったとんぼ玉芯棒の先端部分をエアバーナーで熱していきます。

（手順3）
ガラスロッド（無色透明のもの）も熱して溶かしていきます。この無色透明のガラスロッドがとんぼ玉の下地になるので、慎重に作業してください。

（手順4）
手順1で熱したとんぼ玉芯棒の離型剤を塗布した部分で、手順3で溶かした下地となるガラスロッドを巻き取っていきましょう。

（手順5）
丸い形に整形していくために、手順4で巻き取ったものをカーボンコテの上で転がしてください。

（手順6）
色をつけていくために、細引きのガラスロッド（つけたい色のもの）で、お好みの模様を点付けしていきましょう。

（手順7）
エアバーナーで熱を入れて、手順6でつけた模様を透明な下地に溶かしながら馴染ませていきます。

（手順8）
他の色も入れる場合は、手順6と手順7を繰り返していきましょう。

（手順9）
入れたい色をいれ終わって馴染ませたら、手順5と同じ様にカーボンコテの上で転がして整形させます。

（手順10）
整形が終わったら、離型剤の中に芯棒についたままのガラス玉を入れて、1時間ほど置いておきましょう。

（手順11）
手で触っても大丈夫なくらい冷めたら、芯棒からガラス玉を外し、細いパイプブラシでとんぼ玉の穴の中に残ってしまった離型剤を取り除き、完成です。

とんぼ玉が持つ意味

とんぼ玉は、高温の炎で形作られることから「生命力」の象徴とされています。炎から生まれるとんぼ玉は、生きる力や情熱を強める効果を持つと言われています。特に、仕事へのモチベーションを高めたい時や、前向きな気持ちを取り戻したい時に使用すると良いでしょう。

また、作り手の手によって一つ一つ異なる色彩や模様が施されるため、創造力や無限の可能性を象徴します。持ち主のエネルギーを活性化させ、新たなアイディアを生み出す力や独創性を発揮するのに役立ちます。潜在能力を開花させたい時や、新しい方向性を模索する時にもとんぼ玉の力が支えとなるでしょう。

さらに、とんぼ玉はその魅力や輝きを通じて「カリスマ」や「自信」を象徴するとされ、人を惹きつける力があります。カリスマ性を発揮したい時や、自己信頼を高めたい時に特におすすめです。

ガラスの歴史的な背景から、とんぼ玉には邪気を防ぐ意味もあると信じられています。「魔除け」や「厄除け」の効果が期待でき、日常的なお守りとしてだけでなく、特に厄年の対策にも適しています。

とんぼ玉のヒーリング効果

ガラス製のビーズであるとんぼ玉ですが、実はパワーストーンとしての効果を持っているのをご存じですか？

目標達成に導く効果
とんぼ玉は、持ち主が目標に向かって進むための精神的なサポートとなります。何かに挑戦するとき、前向きな姿勢を保ち、目標達成への道を明確にしてくれる効果があると言われています。この石は、特に大きなプロジェクトや重要な試練の時に、決意を固めるために役立つでしょう。

心を癒す効果
日々の生活の中で感じるストレスや緊張から解放されるために、とんぼ玉が持つ癒しの力を借りてみてはいかがでしょうか。心の平穏を取り戻すことで、より健康的な心理状態を保つのを助けます。この効果は、特に感情的な不安定さや緊張が高まっている時に効果的です。

想像力や表現力を高める効果
とんぼ玉は創造的なエネルギーを刺激し、新しいアイデアや表現の形を見つけ出すのを助けます。アート、音楽、執筆など、あらゆる形の創造的活動を行う人々にとって、この石はインスピレーションを与え、表現力を豊かにします。想像力を解放し、個性的な作品を生み出すためのサポートとなります。

人気運を高める効果
とんぼ玉はまた、持ち主の魅力を増し、他人からの好感度を高める効果があるとされています。社交的な場面や公のイベントで注目を集め、人々との良好な関係を築くのに役立ちます。この効果は、個人的な魅力を高め、社会的な成功を促してくれるでしょう。

とんぼ玉のまとめ

世界中で古くから親しまれてきたとんぼ玉は、カラーバリエーションやとんぼ玉内の装飾の仕方も種類があるので、自分の個性を出せる可愛い装飾品です。安価で気軽に使えるので、ハンドメイドの材料にぴったりです。

好きな色だけで使っても可愛いですし、いろんな色のとんぼ玉を使って、オリジナルアクセサリーを作っても個性的で素敵な作品ができます。是非、お気に入りの色のとんぼ玉を手に取って楽しんでみてください。きっと、創作意欲がどんどん湧いてきますよ。

表示するURL：https://www.kenkengems.com/?mode=grp&gid=2075687&sort=n&page=1