M.S
工業高校出身 先輩社員Interview
電子科から関電工へ。 東京という地で、大規模プロジェクトの リーダーをめざして。
電子科から関電工へ。 東京という地で、 大規模プロジェクトの リーダーをめざして。
東京営業本部 東京支店 西部支社 施工チーム 入社3年目(取材当時) 工業高校電子科卒
M.S
東京営業本部 東京支店 西部支社 施工チーム 入社3年目(取材当時) 工業高校電子科卒
M.S
subject01
在学中に電気工事士の資格を取得。
テニス部のキャプテンとして
学んだこと。
中学時代からコンピュータに興味があったというSさん。中学の授業で体験したプログラミングなどに魅力を感じ、高校は電子科に進学した。しかし勉強を続ける中、面白いと思ったのが電気の分野。電気は人々の生活を支える、必要不可欠なものであることに惹かれると同時に、電気の世界の方が自分に合っていると感じ始めていた。

「電気は、とても身近なものです。家電やスマートフォン、パソコンなど、日常生活と切り離せないもの。その電気を供給するためには、電気回路や電流・電圧の制御が不可欠。これらは勉強すればするほど奥が深く難しい分野ですが、知らない世界に踏み込んで理解していく楽しさがありました。実際、電気科目の成績も良く、高校2年生のときには、電気の世界で生きていくことを決意しました」
こうして電気の分野を選択したSさんは、すでにその頃から卒業後の進路も考えていた。一つは学んだ電気の知見を活かすことができる電気設備会社で働くこと。もう一つは、地元岩手県を離れ、東京で働くことだった。都会への憧れもあった。そしてこの時期、勉強の傍ら、具体的な就職先も検討していた。

「電気設備会社は数多くありますが、最初から第一希望が関電工。会社規模が大きいですから安定性は確かなものがあると思いました。それ以上に、日本を代表する建物の構築といった大規模プロジェクトに参画しており、関電工に入社すればやりがいの大きな仕事に就けると思ったのです」
工業高校時代のM.Sさん
工業高校時代のM.Sさん
こうして目指す就職先を定めたSさんは、教師の勧めもあって在学中に第2種電気工事士の資格を取得。さらには第1種電気工事士の試験にも合格し、関電工入社へ向け準備を整えていった。またSさんが高校3年間で力を注いでいたのがテニス。幼い頃から続けているスポーツだった。

「テニスを通じて得たことはたくさんあります。逆境に挫けないメンタルの強さ。またテニスは団体戦の面もあることから、メンバーと意思疎通するためにコミュニケーション能力を磨けたと思います。キャプテンを務めたことでリーダーシップも養えました。多くの人との出会いがあった高校3年間でしたが、着実に成長した実感がありますね」
subject02
現場を円滑に進めるために、
コミュニケーションの
大切さを実感。
「夢に見ていた会社に入社が決まって、飛び上がるほど嬉しかった」――これが、関電工合格の一報をもらったときのSさんの気持ちだった。そして上京、憧れの都会で社会人生活がスタートした。入社後2ヶ月、技術職の研修を受け、その後3ヶ月間現場での研修があった。研修とはいえ、初めての現場である。緊張は隠せない。最初の印象は「怖い」――だった。

「研修で現場の様子は聞いていましたが、実際に現場に入ると右も左もわからなく、不安でした。加えて、現場においては関電工の社員が少ない一方、実際に作業をする協力会社の職人さんたちの方がたくさんいるわけです。年齢層はさまざまで、自分の父や祖父の年齢の方もいる。みなさんベテランですから威圧感もあり、怖かったですね。でも実際はみなさん優しい方ばかりだったのですが」
大卒・高卒も現場では対等。二人は、ラーメン仲間でもある。
図面と向き合う。机にはスーパーカーを飾り、自分を奮い立たせる。
Sさんを含む施工管理を担う技術職は、施工品質や工程、安全管理、作業員や資材の手配など、現場をマネジメントすることが通常の業務だが、新入社員研修のカリキュラムでもある現場実習で、Sさんは作業員の方々とともに技能職の業務である実際の現場での作業を体験した。

「電気設備の施工の中でも、私の担当は屋内配線。職人さんたちと一緒に手を動かして、屋内の配線工事に携わりました。作業を経験することで現場の流れや業務を深く知ることができ、技術職としての配属後もこの経験が役に立っています」

こうした研修を経てSさんが本配属となったのが、大規模再開発のプロジェクトの現場。以来、現在に至るまで同じ現場を担当している。

「現場に入って痛感するのは、コミュニケーション能力の重要性です。もちろん電気に関する知見は必要ですが、現場を円滑に進捗させていくためにはさまざまな物事を適切に調整していくことが求められます。そこでは職人さんをはじめ関電工以外の設備会社の方々やその他関係者と、双方が理解・合意できるようにコミュニケーションを図らねばなりません。いろいろな考えを持った人がいますから理解・納得してもらう難しさはありますが、さまざまな視点や方法を提示して理解していただき、それによって現場がスムーズに動いたときはやりがいを感じますね」
subject03
あかりが灯ったときの
忘れられない感動。
最善な施工を目指して、
日々成長していく。
Sさんは高校での部活を通じて培ったコミュニケーション能力には自信があったが、現場でさらにそのスキルを向上させることができたと実感している。また物事を多角的、多面的に見て考えるスキルが習得できつつあると言う。

「現場でのさまざまな経験を通じて成長してきた実感がありますが、それはほかならぬ先輩たちの丁寧な指導があったからこそ。人の優しさ、温かさは関電工の風土と感じています。現場経験豊富な職人さんたちも、わからないことは優しく教えてくれます。ただし、何でも聞けばいいわけでなく、事前に自分で調べて、それでもわからないことを聞くようにしています」
図面と向き合う。机にはスーパーカーを飾り、自分を奮い立たせる。
大卒・高卒も現場では対等。二人は、ラーメン仲間でもある。
技術職として着実に成長しているSさん。仕事の達成感や充実感を味わえるのは、竣工を目の当たりにするときだと思われるが、現場に入って約2年弱、これまでの仕事で、どんなときに達成感を得たのだろうか。

「複合施設の中で、私はオフィス部分の屋内配線を担当しているのですが、オフィスの共用部分である階段の照明に灯りがともったとき、達成感というより、感動しました。この灯りがともるまでさまざまな苦労もありましたが、それが報われたという思いや仕事の喜びを実感したのです。また、一緒に取り組んできた職人さんをはじめ周囲の方々への感謝の気持ちが込み上げました」

そう語るSさんは、さらに自分を成長させることにも前向きだ。一つは、難関とされている第3種電気主任技術者の資格取得への挑戦だ。すでに一度試験に臨んだが不合格。次回、捲土重来を期して再挑戦する。元々勉強することは嫌いでない。合格に向けて先輩方からの温かい指導もある。さらに、資格取得以外にも、吸収すべき知識・スキルがあると言う。

「現場に入ってわかったのは、担当である屋内配線の施工だけを進めればいいわけではないということです。建築関係のことや空調・衛生設備、あるいは各種法令など、吸収しなければならない知識は山積しています。現場全体を把握し、最善の施工を追求していきたいと思っています。そして将来は現場を統括する責任者である現場代理人に、さらには一つの現場だけでなく、関電工の現場全体を指揮できる技術者に成長することが目標です」

常に前を向いて前進する高い意欲と熱意を持ったSさん。技術者としても、人間としても、さらに成長を加速させていくことは間違いない。
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