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ベイ戦士を訪ねて
那須野巧は罵声に耐えて投げた 経営する店で振り返る野球

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2017年1月30日(月) 10:36

2004年自由獲得枠→ロッテ→充電期間3年→鉄板焼き店オーナー

 東京・池袋からほど近い板橋区内の駅前を歩いて行くと、アーケード商店街の外れにその店はあった。

 鉄板焼き店「ひだまり」。ベイスターズの左腕だった那須野巧が、192センチの大きな体を折り曲げ、野球談議で盛り上がるグループを接客していた。広々とした店内に鉄板回りのスペースが広い特注のテーブルが並ぶ。「僕がでかいので、窮屈なところは嫌なんです」。ほぼ毎日、店に出ているという。

 名物は、春季キャンプ地で好物になったという沖縄産のあぐー豚を使った料理だ。お好み焼きを焼いてもらった。「細かい作業が好きで、手が超でかいのに意外と器用ってよく言われます。現役時代も高島屋で材料買って、1人で飯を作ったりしてたんで。だから結婚できないんですかね」。慣れた手つきだが、調理師免許は持っていないという。

 ロッテ移籍後の2011年に戦力外通告を受けた。「野球では架空の自分を演じていたから、ああ疲れたと思って」。トライアウトを…

 
 

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