無病息災を願い、修験者らが素足で火渡り修行をする「火伏(ひぶせ)まつり」が28日、小田原市中里の満福寺で行われた。
午後1時ごろ、関東一円から集まった山伏姿の修験者約20人が、山伏問答などの儀式を行い、積み上げられた護摩札などに火を付け、焚(た)き上げた。周囲を取り囲んだ参拝者からも札が投げ込まれると、強風もあって火は勢いよく燃え上がった。
「火渡り」では、読経が響き渡る中、刀を手にした藤原慈舟住職と修験者が燃え盛る炎の上を歩いた。火勢が弱まった段階で参拝者も素足で次々と渡り、1年の無事や家内安全を祈願した。