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久野綾希子『リトル・ダンサー』ミュージカル版への自信

カルチャー | 神奈川新聞 | 2017年7月24日(月) 09:41

久野綾希子『リトル・ダンサー』ミュージカル版への自信(写真:女性自身)
久野綾希子『リトル・ダンサー』ミュージカル版への自信(写真:女性自身)

 「このミュージカルを初めて見たのはブロードウエーでした。人気があって、2階席しか取れなくて。それでもすごく感動したのを覚えています。少年のパワーと、彼のために手を貸す周囲の大人たちの愛情に心を打たれたんです。なによりもビリー役の子の迫力あるダンスに感動して、涙が止まらなかった」

 そう話すのは、女優の久野綾希子(66)。’00年の大ヒット映画『リトル・ダンサー』のミュージカル版『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』が、日本で初めて上演される。さびれた炭鉱の町で生まれ育った少年ビリーが、まだまだバレエは女の子のものと思われていた時代に、バレエダンサーを目指す成長物語。主人公ビリーの祖母を演じるのが彼女だ。

 「好きな道を邁進しているうち協力者が現れ、猛反対していたお父さんもやがて理解を示します。私が演じるおばあちゃんは、孫の才能と熱意を認め、名門ロイヤル・バレエ・スクールに進むことに悩む彼の背中をそっと押す役どころ。実は亡き夫がダンスが上手で、2人で踊る時間が好きだったからなのね」

 恵まれない環境で、純粋な思いだけを頼りにわが道を切り開き、夢をかなえていくサクセスストーリーは、なんと実話。社会派作品である半面、夢あふれる感動作でもある。

 「片田舎の先生が才能を見いだしてくれたなんて、すごいことだと思って。奇跡の巡り合わせよね!人生って素敵。だから、子どもたちには“本物”や“一流”のものを見せてあげたい。この作品は自信を持ってお薦めできる本物です!」

 久野といえば、男女雇用機会均等法ができ、結婚しても仕事を続ける女性が増え始め、“女の時代”といわれた’80年代、それを象徴するようなCMが話題になった。当時、劇団四季の看板女優だった彼女が30代からの化粧品のCMに起用されたのだ。キャッチコピーは「劇団四季 久野綾希子 30歳」。

 「女優が年齢を明かすことが少なかった時代に、衝撃的だったみたいです。私?本当の年齢だもの、しょうがない。でも、放送されるころには31歳になっていて(笑)」【女性自身】

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