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特集 ジブリパークの「ものづくり」

愛知県長久手市,「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」のなかにオープンした,ジブリパーク。
「森や道をそのままに,自分の足で歩いて,風を感じながら,秘密を発見する場所」という
スタジオジブリ作品の世界観を歩いて体験する新たな公園施設が誕生し,多くの人で賑わっている。
2023年初特集は,話題のスポットを施工した当社ならではの,
ジブリパークにちりばめられたものづくりを紹介する。

「ジブリの大倉庫」内,中央階段(時事)

Scene 1 ジブリパークのコンセプト

約194万m2にもわたる広大な愛・地球博記念公園内にあるジブリパークは,
緑溢れる園内に点在するさまざまな施設を巡り,散策を楽しむつくりになっている。
構想段階のイメージスケッチをたどりながら、その成り立ちとコンセプトを紹介する。

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ジブリパークマップ
愛・地球博記念公園内に点在する各エリアを散策できる構成だ

スタジオジブリの世界が公園に

2005年に開催した「愛・地球博」(愛知万博)会場となった愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)。愛知県は「愛知万博の理念を次世代へ継承し,愛・地球博記念公園の魅力と価値を一層高める」ため,同公園内に世界的アニメーション制作会社であるスタジオジブリの作品の世界観を表現した「ジブリパーク」整備構想を,2017年にスタジオジブリと合意した。

建設にあたっては,スタジオジブリの宮崎吾朗氏が「監督」として,制作全体の指揮と監修を担う。「森と相談しながらつくっている,スタジオジブリの世界を表現した公園」と謳われており,ジブリパークは大きなアトラクションや乗り物がある公園やテーマパークとは異なる。「森や道をそのままに,自分の足で歩いて,風を感じながら,秘密を発見する場所」だ。

昨年11月,いよいよジブリパーク全5エリアのうち,「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」の3エリアが1期開園。大きな公園内を散策しながら,三次元化されたスタジオジブリのアニメーション作品に登場する建物に入り込めたり,名場面のキャラクターに“なりきれる”企画展示など,早くも話題沸騰の地となっている。

当社は,ジブリパーク整備工事の建築・造園工事に際し,ECI方式による技術協力業者に選定され,2020年から施工に携わってきた。現在,2期工事として「もののけの里」「魔女の谷」各エリアが建設進行中だ。

※ECI(Early Contractor Involvement)方式とは「早い段階から請負業者の関与」という意味で,2014年「公共工事の品質確保の促進に関する法律」の一部改正により可能となった技術提案・交渉方式のひとつ

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青春の丘

「エレベーター塔」や『耳をすませば』に登場する「地球屋」など,来園者を迎えて導く,ジブリパークを象徴する場所

図版:「エレベーター塔」と「地球屋」

「エレベーター塔」と「地球屋」

図版

ジブリの大倉庫

スタジオジブリの作品展示,保存・保管をする大倉庫と,遊びと憩いの空間

図版:中央階段

中央階段

図版
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どんどこ森

愛知万博の際に建てられた『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」と自然空間。
裏山の頂上に「どんどこ堂」という木製遊具がある

図版:どんどこ堂

どんどこ堂

information

チケットは日時指定の予約制。詳しい入園方法などはジブリパークの公式サイトhttps://ghibli-park.jp/ をご覧下さい。
宮崎吾朗監督描き下ろし「大さんぽのしおり」もダウンロードできます。

図版

©Studio Ghibli

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