完成した作品のＶＦＸのすごさにビックリしました

　映画『ゴーストブックおばけずかん』は、個性豊かなおばけたちがたくさん出てきますし、VFXを使った映像に圧倒されると思います。僕が演じる坂本一樹は、ちょっと頼りなくてビビりな性格ですが、友だち思いで冒険を通して4人の仲間たちと成長していくキャラクターです。

　完成した作品を観たときは、僕もＶＦＸのすごさにビックリしました。撮影するときは、監督に「こんな感じになるよ」って説明してもらって、自分で想像してから演じるんですけど、特に一樹の家のシーンで天井を見上げて「なんだこれ!?」って言うシーンは、僕のしていた想像よりさらにいろんなところが波打って動いてたので、イメージする難しさがありました。

　共演したみんなとは本当に仲良くなれましたね。休憩時間にゲームしたり、宿泊していたホテルで卓球をやったり。印象に残っていることだと、ホテルの前に海があって山崎貴監督と子どもたち４人で水切りをしたんです。僕は初めてやったのですが５回ぐらいできて。太一役の柴崎楓雅くんは、いちばんうまくて12回もできたんですよ。

　瑤子先生役の新垣結衣さんは、いつもみんなを見守ってくれて本当の先生みたいでした。控室にたくさんのお菓子を持ってきてくれたり、クランクアップのときはお手紙をくれたんです。撮影がコロナ禍中だったので話したいけど話せなかったことや、「桧吏はここがすごくいいところだと思うよ」って書いてあって、すごくうれしかったです。