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株価はどうやって決まる?日経平均株価の意味も解説

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みなさんは、SNSやニュースなどで「株価が上がった」「株価が下がった」と耳にしたことがあるはずです。
では、なぜ株価は上がったり、下がったりするのでしょうか。
ここでは株価がどうやって決まるのか、こちらの記事で一緒に学んでいきましょう。

目次

そもそも株価(かぶか)ってなに?
株価はどうやって決まるの?
株価はどうやって確認するの?
株価はさまざまな原因で変動する

そもそも株価(かぶか)ってなに?

そもそも、株価(かぶか)とはどのようなものなのでしょうか。ここから、株価の概要を説明します。

株価は株式の値段のこと

株価とは、株式(かぶしき)についている値段のことです。株式会社(かぶしきがいしゃ)がお金を集めるために発行するものを株式(かぶしき)と呼びます。
みなさんの知っている会社も、株価を公表しているかもしれません。気になる会社の株価が安いと判断して株式を購入すれば、誰でも株主(かぶぬし)になれます。
株式の詳しい内容や、株主になることで手に入れられる権利については、以下の記事を参考にしてください。

株式とは?株価や株式投資についても解説

ニュースで聞く日経平均株価・TOPIXの意味は?
ニュースでよく聞く「日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)」や「TOPIX(トピックス)」は、株価に関連する言葉です。
日経平均株価は、東証プライム市場(東京証券取引所のひとつの市場)に、上場(証券取引所から資格を与えられていること)されている銘柄の中から選ばれた225種類を、あるルールにしたがって株価を平均した指標です。それに対してTOPIX(東証株価指数)は、東京証券取引所に上場されている株式を広くカバーした指標のことをいいます。
日経平均株価もTOPIXも、株式市場全体の値動きを示したものです。仮に上場している会社の株価が全体的に上昇すれば、日経平均株価やTOPIXの数字も増えます。

経済に関するニュースを見ていると、上のイラストに似た画面が表示されることもあるでしょう。前日比に表示されている数字が「+」であれば昨日と比べて株価が上昇、「-」であれば下落していることがわかりますよ。

株価はどうやって決まるの?

対象の会社の株式を「買いたい人」が増えたら株価は上昇し、「買いたい人」が減ったら(「売りたい人」が増えたら)下落します。そのため、たとえばAという会社が魅力的な商品を発売して注目を集めた場合はA社の株価が上昇し、悪い噂やニュースが出回ると印象が悪くなりA社の株価は下落することが一般的です。
そのほかにも、以下のように株価を動かす理由がいくつかあります。

1.景気
2.金利
3.外国為替
4.国際情勢

今回は、4つの要因を確認しましょう。

1.景気

景気は、今の世の中に活気があるかを示した言葉です。景気が良ければ世の中に活気があり、景気が悪ければ活気がないことを意味します。景気が良いときは多くの商品やサービスが出回り会社の売上はアップしますが、景気が悪いときはものが売れにくく売上は減少するでしょう。
景気が良いときは、株価が上がる傾向にあります。会社の業績(営業の成績)が良くなると期待した投資家が、さらに株式を買おうとするためです。一方、景気が悪いときは会社の業績が悪くなると考えた投資家が株式の購入を控えたり、株式を売ったりするため株価が下がる傾向にあります。

2.金利
金利とはお金を借りるとき(貸すとき)の費用です。銀行は預け入れされているお金を元手にお金を貸したり、運用したりしています。
借りる人にとって金利は費用ですが、貸す人にとって金利はリターン(手に入れられるお金)です。みなさんが銀行に預けているお小遣いやお年玉にも、金利(利息)がついていることがありますよね。

上のイラストのように、金利が上がると株価が下がり、金利が下がると株価が上がる傾向にあります。金利が上がると、お金を借りてビジネスに関係するものを買おうとする会社の負担が増して業績悪化につながるのに対し、金利が下がるとお金を借りる際の負担が減り業績アップにつながる可能性があるためです。

3.外国為替

外国為替とは、円とアメリカのドルのように、異なる通貨(お金)を交換することです。
外国のお金よりも円の価値が高くなると(円高)輸入している会社の株価は上がり、外国のお金よりも円の価値が低くなると(円安)輸出している会社の株価が上がる傾向にあります。なぜなら、円高のときは海外から仕入れた商品の円の支払額が減少して輸入会社の業績が向上し、円安のときは海外で販売した商品の円での受取額が増加して輸出会社の業績が向上しやすいためです。

たとえば、1ドル = 100円のときに10ドルの商品を輸入すれば1,000円分支払わなければなりません。それに対し、1ドル = 100円と比べて円高(例:1ドル = 80円)になれば、10ドルの商品を800円で輸入できます。
また、1ドル = 100円のときに海外で10ドルの商品を販売すれば、円換算で1,000円手に入ります。それに対し、1ドル = 100円と比べて円安(例:1ドル = 120円)になれば、同じ10ドルの商品を海外で販売した場合でも、円換算で1,200円分手に入れられるでしょう。

4.国際情勢

国際情勢とは、世界で今起こっていることを示した言葉です。株価は、日本の政治・経済だけでなく海外の状況によっても左右されることがあります。
国際情勢に株価が左右される具体例は、戦争やテロ、海外の国の経済危機などです。とくに、国際情勢が気になる会社の業績や将来性に影響を与える場合、注意しておいた方がよいでしょう。

株価はどうやって確認するの?

株価は、インターネットや新聞・テレビニュースなどでチェックできます。それぞれ方法を確認しておきましょう。

インターネットを利用する

スマートフォンやパソコンを使ってインターネットを利用すれば、気になる会社の株価を調べられます。証券会社のサイトでチェックしてみましょう。
また、日本取引所グループの「株価検索」でも、株価の検索が可能です。おうちにある商品を製造しているメーカーや、通学時に目にする会社名を入力して調べてみましょう。現在の値だけでなく、前日比もわかります。

参考:日本取引所グループ 東京証券取引所「株価検索」

新聞やテレビニュースをチェックする

新聞には、株式欄が記載されたページがあることが一般的です。株式欄をチェックすれば、会社ごとの株価や前日比を確認できます。
また、おうちで新聞を購読していない場合は、テレビのニュースに注目してみましょう。個々の企業の株価は特別なことがあったとき以外紹介する機会はありませんが、日経平均株価などの指標を発表する時間があります。

株価はさまざまな原因で変動する

株価とは、株式(かぶしき)についている値段のことです。株価は景気・金利・外国為替・国際情勢などさまざまな要因で変動します。
そのため、株価をチェックするといろいろな情報がわかり勉強になりますよ。株式や株価は大人の話と思っていたみなさんも、この機会にテレビのニュースで発表する日経平均株価などの情報に注目してみてはいかがでしょうか。

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