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ー 3000人収容のホールに集まったのは200人

《今年の3月に腸炎での手術を行い、療養を続けておりました谷村新司ですが、10月8日に息を引き取り、永眠いたしました 本人も回復に向けて頑張っておりましたので、本当に残念に思います》

 バンド『アリス』のメンバーでシンガー・ソングライターの谷村新司さんが今月8日に亡くなっていたことを所属事務所が発表。74歳だった。

「'71年に堀内孝雄さん、矢沢透さんと『アリス』を結成。“チンペイ”の愛称で親しまれました。デビュー当時はヒットせず下積み生活を過ごしましたが、カバー曲がヒットしたことで人気を獲得。その後、『冬の稲妻』『チャンピオン』『秋止符』などのヒット曲を連発しました」(スポーツ紙記者)

 ソロでも'80年には『昴-すばる-』が大ヒット。楽曲提供でも山口百恵の『いい日旅立ち』、加山雄三との共作『サライ』などの大ヒット曲がある。

 そんなシンガーとしてもソングライターとしても大ヒットメーカーだった谷村さんだが、バンド結成から数年ほどの70年代前半に莫大な借金を抱えたことがあった。

「その額1億5000万円。70年代ですから、現在であればその10倍ほどの額に相当するかもしれません。アリスは当時全国各地での地道なツアー活動を行っていました。谷村さん自身“特急の停まる市の市民会館にはほとんど行った”と語っているほどで、1年間で300ステージ以上を回っています。その流れで当時マネージャー的存在だった男性がアメリカ大陸ツアーを提案したんです」(レコード会社関係者、以下同)

 現代の大ヒット歌手でも珍しいアメリカツアーを'70年代に実行。しかし……。