「まことの家庭を勉強しましょう」旧統一教会はどうやって高額な物品を買わせるのか?問題に取り組む弁護士が手口明かす

「まことの家庭を勉強しましょう」旧統一教会はどうやって高額な物品を買わせるのか?問題に取り組む弁護士が手口明かす

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35年にわたって旧統一教会と戦い続けている弁護士の山口広さんが12月16日の大竹まことゴールデンラジオに登場。なぜこの問題に取り組むことになったのか、どんな手口を使うのか解説した。

大竹「山口さんは旧統一教会の問題を35年間も扱ってらっしゃいますが、最近はどんなきっかけがあったんですか?}

山口「25歳ぐらいの銀行員の女性がですね、自分が3年間働いて貯めたお金を大理石の壺を買うのに全部払っちゃったっていうわけですよ。何でって聞いたら、霊界の分かる先生からいろんな説得を受けて、人生を巻き直すにはこれを授かるしかないと思い込んで買いましたっておっしゃるわけですね。それでどうやって説得したのかなと思って。」

大竹「他の弁護士の方々は「納得の上で買ったならどうしようもない」というんだけど、山口さんは違った。」

山口「そうですね。どんな口説きを受けたのか色々聞いたわけですよ。そしたらこれはちょっとやりすぎだと思ったんで、「あなた方の販売行為は社会的に許されない。ことさら不安を煽って女性銀行員の有り金を全部出させるのはやりすぎだから、損害賠償としてお金を返しなさい」と言うと、割と素直にお金返してきたんですよ。おやっと思ったら、その女性銀行員から「旧統一教会で知り合った人たちを先生にお願いしていいですか?」って言われて、「ああいいよ」と引き受けたら、もう次から次から芋づる式に来られるんですよ。ちょっと待て、これは組織的な問題だなと。そしたら「朝日ジャーナル」という週刊誌に旧統一教会の、霊感商法の問題が出てまして。これは大変だと気がついて、友人の弁護士を一緒にやらんかと誘ったら、20人ぐらいの弁護士グループができたので相談会をやったんです。そしたら相談者がワーって来られてね。」

大竹「1日に100人を超える被害者が来て、弁護士会館の床が揺れるぐらいだったと。被害額を合計したら1日で17億円になった。被害にあった方は1本8万円の人参濃縮液を200本、1600万円買ったとか。」

山口「最初に買わされるのは印鑑で、その後に買わされるのがツボです。印鑑は170万円程度なんだけども、ツボになるとその人が持ってるお金によって200万から高いのは1000万円近くします。でも台湾で同じようなもの見たら3000円ですよ。」

大竹「何でそんな高いものを買わされちゃうんですか?」

山口「例えば「お父さんお母さんが地獄で苦しんで、助けてくれって言ってる。そのためにあなたは結婚に恵まれないんです」とか。地獄で苦しみ続けてるご先祖を助けてあげないと、ご先祖が助けてくれと地上の子孫の足を引っ張って不幸をもたらすっていうんです。統一教会の人たちに言わせると、私達には肉体と心があって、死ぬと肉体は土に帰るけど、心は「霊人体」になって永遠に霊界で暮らすんですよ。そこで地獄に行ったり、義人・聖人は天国に行ったり、みんなのために尽くした大竹様みたいな方は中間霊界というところに行く。私とかは地獄ですよ。」

阿佐ヶ谷姉妹・江里子「これは女性の方が多かったりするんですか?」

山口「そうですね、特に真面目な女性。向学心があって人の言うことを疑わないで、真面目に受け止める人。例えば、娘さんが小さいときは「お母さん お母さん」って頼りにされてたのに、娘が学校に行き始めたら頼りにされなくたったとか、夫は仕事に忙しくなって振り向いてくれないとか。そうなると「私って何なの?」ってなっちゃうんですよ。そこで統一教会の熱心な信者が、本当の幸せを一緒に考えませんか?とか、まことの家庭はどうやったらできるのか一緒に考えましょう、素晴らしい先生がいらっしゃるから一緒に勉強しませんか、ということで誘われるんです。」

大竹「なんか山口さんから説得されてるみたい。」(笑)

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