商船三井創業140周年記念ウェビナー
 印刷 2023年04月26日デイリー版2面

Sea Asia】アジア最大級の国際海事展、星港で「シーアジア2023」開幕

ウィリアムズ氏
ウィリアムズ氏
チー氏
チー氏
会場風景
会場風景

 アジア最大級の国際海事展「シーアジア2023」(主催=インフォーマ・マーケッツ、シンガポール海事財団)が25日、シンガポールのマリーナベイ・サンズで開幕した。

 開幕に先立ち、オープニングセレモニーが行われた。

 式典の冒頭であいさつしたインフォーマ・マーケッツのアンドリュー・ウィリアムズ海事部門長は「同展は開始以来、その規模は年々増大し、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域の海事関連企業にとって、最も重要なイベントプラットフォームとなった。本日来場の事前登録者数は約9000人にも上る。(コロナ禍前の19年に行われた)前回が5000人強だったことと比較すると、その差は歴然だ」と同展の重要性を強調した。

 さらに「持続可能性、人材、デジタル化など、この業界を次のステップに導くための出会い、学び、開発、協力の場を創出し、今後も海事産業に貢献したい」と述べた。

 続いて、チー・ホン・タット財務・運輸上級相が登壇。「イノベーションと技術により、世界の海事産業は効率性、持続可能性を変革し、改善できる。効果的な解決策を開発・展開するためには産官学の全ての関係者の協力が不可欠だ。シンガポールは、新技術の革新における生産的なパートナーシップを構築するために最適な場だ」と地域的な優位性などを訴えた。

 また、人材などの諸課題に対して「われわれはグローバルな強みを補うために、さまざまな国の人材を歓迎している。シンガポール海事研究所はシンガポール国立大学と共同で新技術、脱炭素化、デジタル化、サイバーセキュリティーの限界を押し広げるために研究開発センターを設立し、世界中から100近いスタートアップを集めた。この数を150に増やすことが目標だ」と抱負を述べた。

 シーアジアは27日まで行われる。