新潟県の地震(津波)災害

 新潟県における戦後の地震災害として、1964年(昭和39年)の「新潟地震」、2004年(平成16年)の「新潟県中越地震」、2007年(平成19年)の「新潟県中越沖地震」があり、大きな被害が発生しています。ここではこれら3つの地震の状況について述べます。
 なお、このほかにも1961年(昭和36年)2月2日の長岡の地震、1995年(平成7年)4月1日の新潟県北部の地震、2011年(平成23年)3月12日の長野県北部の地震、2019年(令和元年)6月18日の山形県沖の地震などがあり、被害が出ています。(被害数は理科年表、総務省消防庁の資料)。


新潟地震

1964年(昭和39年)6月16日13時01分40.7秒、震央:38゜22.2'N、139゜12.7'E(新潟県下越沖)、震源の深さ:34km、地震の規模(M):7.5
被害:死者26、住家全壊1,960、半壊6,640、浸水15,297 最大震度:5

被害状況
 被害は新潟・山形県を中心として9県に及びました。特に住家全壊は新潟市、村上市、山形県の酒田市、鶴岡市等で多数ありました。地震の約15分後位から津波が日本海沿岸各地を襲い、新潟市でも信濃川沿いなどの低地帯で浸水したほか、島根県隠岐島でも水田が冠水しました。震源に近い粟島は約1m隆起しました。新潟市では昭和石油の石油タンクで火災が発生し、約2週間後に鎮火しました。
 この地震の特徴として、新潟市や酒田市等の低湿地帯から砂と水を噴き出す「液状化現象」があり、新潟市川岸町の鉄筋コンクリート4階建のアパートがそのまま傾いて倒れました。また、新潟市内では鉄筋コンクリートの建物の多くが傾いたり沈んだりしました。さらに、竣工間もない昭和大橋の橋桁が落ちた他、道路の沈下や亀裂等の破損が多数ありました。その他港や飛行場、河川の堤防等も被害がありました。

気象台付近から落下した昭和大橋方向を望む
気象台付近から落下した昭和大橋方向を望むト
落下した昭和大橋(右岸東側から)
落下した昭和大橋(右岸東側から)
地震で生じた亀裂と噴出した土砂(気象台構内)
地震で生じた亀裂と噴出した土砂(気象台構内)
気象台付近から八千代橋方向を望む
気象台付近から八千代橋方向を望む
気象台付近の信濃川を遡る津波
気象台付近の信濃川を遡る津波
津波で浸水した気象台付近の状況
津波で浸水した気象台付近の状況
倒れたアパートから荷物を出す人々
倒れたアパートから荷物を出す人々
落下した跨線橋と波打つ線路
落下した跨線橋と波打つ線路

平成16年(2004年)新潟県中越地震

2004年(平成16年)10月23日17時56分0.3秒、震央:37゜17.5'N、138゜52.0'E(新潟県中越地方)、震源の深さ:13km、地震の規模(M):6.8
被害:死者68、負傷者4,805、住家全壊3,175、半壊13,810 最大震度:7

被害状況
 この地震により、新潟県の川口町で震度7を観測するなど、新潟県中越地方を中心に強い揺れに見舞われ、大きな被害をもたらしました。
 また、走行中の上越新幹線が脱線するなど、交通網をはじめライフラインにも多くの被害が生じました。さらに、強震動や降雨・融雪などの二次的要因により、崖崩れや小河川のせき止め等の被害も多数発生しました。

家屋の倒壊
道路の崩落

平成19年(2007年)新潟県中越沖地震

2007年(平成19年)7月16日10時13分22.5秒、震央:37゜33.4'N、138゜36.5'E(新潟県上中越沖)、震源の深さ:17km、地震の規模(M):6.8
被害:死者15、負傷者2,346、住家全壊1,331、半壊5,708 最大震度:6強

被害状況
 液状化の影響で住宅・宅地に甚大な被害が発生し、商業、製造業、農林水産業にも被害が発生しました。
 「平成16年(2004年)新潟県中越地震」の被害からの復興途上であり、再び大きな災害を受けました。

家屋の倒壊
道路の亀裂