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国づくりの理念受け継ぐ
安倍晋三元総理の国葬儀、厳粛に挙行

国づくりの理念受け継ぐ 安倍晋三元総理の国葬儀、厳粛に挙行

日本武道館で執り行われた安倍晋三元総理の国葬儀で追悼の辞を述べる岸田文雄総理

安倍晋三元総理の国葬儀が9月27日、東京都千代田区の日本武道館で厳粛に執り行われました。民主主義の根幹である選挙戦の最中に銃撃を受けるという、許しがたい蛮行によって命を絶たれた安倍元総理をしのび、国内外から4183人が参列。憲政史上最長となる8年8カ月にわたり総理の重責を果たし、わが国の内政・外交に大きな功績を残したリーダーとの突然の別れを静かに見送りました。わが党は岸田文雄総理・総裁を先頭に、安倍元総理が目指した国づくりの理念を受け継いでいきます。

非業の死に国内外から哀悼
突然の別れ静かに見送る

「常に闘う政治家でありたい」――安倍元総理の揺るぎない信念を表現する、まっすぐに遺影に向かって伸びていく生花。そして、安倍元総理がこよなく愛した富士山の雄大な姿を表現した式壇には、遺骨と共に、初当選以来29年間、着用した衆院議員バッジと、一貫して解決に向かってひたむきに取り組んだ北朝鮮による拉致被害者を救う「ブルーリボン」のバッジが安置されました。
安倍元総理と衆院初当選同期である岸田総理は、葬儀委員長として追悼の辞を述べ、29年間にわたる議員生活や、総理としての功績を振り返り、「歴史はその長さよりも、達成した事績によって記憶する」と、永遠の別れを惜しみ、「いちずな誠の人、熱い情けの人であって、友人をこよなく大切にした」と、故人を悼みました。
また、国葬儀では細田博之衆院議長、尾辻秀久参院議長、最高裁判所長官がそれぞれ追悼の辞を述べました。
第2次安倍内閣で約7年8カ月にわたり、官房長官として政権を支え、苦楽を共にした菅義偉前総理は、友人代表として追悼の辞を述べました。菅前総理は「多くの若者があなたとの別れを惜しみ、見送ろうと集まっている」と、若者に勇気と希望を与え続ける国づくりに取り組んだ安倍元総理の思いが、若い世代に確実に伝わっていることを強調。「あなたはわが日本国にとって真のリーダーだった」と、声を詰まらせました。
国葬儀では参列者による献花が行われた後、安倍元総理自らもピアノで演奏した東日本大震災の復興ソング「花は咲く」に見送られ、遺骨が会場を去りました。被災地復興に尽力した安倍元総理の生前の姿が思い出される形で国葬儀は幕を閉じました。
会場となった日本武道館周辺や、党本部にも一般の弔問者に向けた献花台が設置されました。平成24年の衆院総選挙から連続6回の国政選挙を勝ち抜き、民意を得た安倍元総理を静かに見送ろうと多くの人が列をなし、感謝の意を込めた花を手向ける姿が続きました。

各国の弔意に礼節を持って応える

歴代最多89回のべ196カ国・地域を訪問し、「地球儀を俯瞰する外交」を展開した安倍元総理の国葬儀には、218の国・地域・国際機関から約700人の代表が参列。わが国は国葬儀を通じて、各国の弔意に礼節を持って応え、自由と民主主義を守る決意を示しました。
安倍元総理は「自由で開かれたインド太平洋戦略」を提唱し、日米豪印による連携強化を主導。基本的価値を共有し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の形成に努力してきました。
岸田総理はその外交的遺産を受け継ぐため、国葬儀に前後して、米国のハリス副大統領、インドのモディ首相、オーストラリアのアルバニージー首相をはじめ30人を超える海外要人と会談。安倍元総理が掲げた外交の理念を継承し、世界の平和と安定のため、わが国が主体的に行動していく考えを強調しました。

葬儀委員長として安倍元総理の遺影に向かって追悼の辞を述べる岸田文雄総理

葬儀委員長として安倍元総理の遺影に向かって追悼の辞を述べる岸田文雄総理

友人代表として菅義偉前総理は安倍元総理との親交を涙ながらに語った

友人代表として菅義偉前総理は安倍元総理との親交を涙ながらに語った