特集 国母和宏

W杯連勝 天才少年現る

 国母がメディアに取り上げられるようになったのは、2005年のシーズン。10月にスイス・ザースフェーで行われたW杯第3戦で初勝利を挙げた。2カ月後、国母はカナダ・ウィスラーでW杯連勝を果たし、一躍、トリノ五輪メダリスト候補に躍り出た。
 当時、国母はまだ北海道・登別大谷高に在学する17歳。周囲は「天才少年」と騒いだ。国母最大の武器は「エア」と呼ばれる跳躍技で、日本屈指の高さを誇った。
 「欲しいメダルの色は金。(空中横3回転の大技)1080(テン・エイティー)を2度入れたい」と五輪壮行会で語った国母。しかし、世界の強豪が集うトリノの舞台は、天才少年の予想以上に厳しいものだった。(2010/10/15、年齢は2005年当時)

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