米上院外交委員会は1月23日、トランプ大統領が国務長官に指名したレックス・ティラーソン前エクソンモービル会長(64)の就任を賛成11、反対10で承認した。上院本会議の承認を経て、就任する。委員会の共和党議員は賛成したが、民主党議員が反対に回った。
ティラーソン氏がロシアのプーチン大統領と親しいことなどを懸念してきた共和党のマケイン議員らも同日までにティラーソン氏の人事に支持を表明しており、本会議でも承認される見通し。上院は定数100で、共和党が過半数の52議席を占める。
人事承認に関する上院公聴会では、共和党のルビオ上院議員らがティラーソン氏とプーチン大統領との親密な関係を問題視。ティラーソン氏は「北大西洋条約機構(NATO)がロシアを警戒するのは正しい」と指摘するなど、「親ロシア」イメージの払拭(ふっしょく)を図った。
ティラーソン氏は1975年、技術者として石油大手エクソンに入社し、2006年にトップに上り詰めた。外交や行政の実務経験がない極めて異例の国務長官となる。
写真は、米石油大手エクソンモービルのレックス・ティラーソン会長兼最高経営責任者(CEO)=米ワシントン(2015年03月12日) 【AFP=時事】
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