国際サッカー連盟、大激震~新会長決定~ 写真特集

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  一連の汚職事件で揺れる国際サッカー連盟(FIFA)は26日、スイスのチューリヒで開いた臨時総会で、不透明な金銭の授受で資格停止となったブラッター前会長(79)=スイス=の後任を選ぶ選挙を実施し、欧州連盟(UEFA)事務総長のジャンニ・インファンティノ氏(45)=スイス・イタリア=を第9代会長に選出した。任期は2019年まで。新会長のリーダーシップの下、組織再生と信頼回復へと踏み出す。
 選挙は加盟209協会から資格停止中のインドネシア、クウェートを除いた207協会が1票ずつ投じた。1回目の投票では当選に必要な3分の2以上の票を得た候補者が出ず、過半数で決まる2回目の投票でインファンティノ氏が115票を獲得した。
 欧州、南米を中心に支持を集めた同氏は1回目も88票でトップだった。当選後、「新しいFIFAの時代を築くために、皆さんと働く。フットボールをもう一度、ステージの中央に戻したい」と抱負を述べた。
 会長選にはアジア連盟(AFC)のサルマン会長(バーレーン)、元副会長のアリ王子(ヨルダン)、シャンパーニュ元事務総長代理(フランス)、実業家のセクワレイ氏(南アフリカ)を含めた5人が立候補。投票前の最終演説でセクワレイ氏が辞退し、4人の争いとなった。サルマン氏は1、2回目とも次点で、アジア出身で初のFIFA会長の座を逃した。
 FIFA会長選は昨年5月に行われ、ブラッター氏が5選を果たしたが、直後に辞任を表明。最有力と目されたプラティニUEFA会長も、ブラッター氏とともに資格停止処分を受け、立候補できなかった。
 ジャンニ・インファンティノ氏 法律や商業部門の専門家として00年に欧州連盟(UEFA)に入り、09年から事務総長。サッカー界の差別や暴力、八百長の対策などにも関わった。FIFA改革委員会メンバー。スイス出身の弁護士でイタリア国籍も持ち、英語やスペイン語など5カ国語を操る。45歳。
 写真は、新会長に選出されたインファンティノ氏=スイス・チューリヒ(2016年02月26日) 【AFP=時事】

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