「タイガーマスク運動」の伊達直人 写真特集

 漫画タイガーマスクの主人公「伊達直人」の名で、児童施設にランドセルなどを贈っていた河村正剛さん(手前)。奥は初代タイガーマスクの佐山聡さん=2016年12月7日、東京都文京区の後楽園ホール【時事通信社】

 全国の児童養護施設などに「伊達直人」の名前で次々とランドセルが贈られた「タイガーマスク運動」のような支援の輪を再び盛り上げようと、先駆けとなった男性が7日、初めて名前や顔を公表した。
 正体を明かしたのは群馬県の会社員河村正剛さん(43)。東京都内であったプロレスラー「初代タイガーマスク」の35周年記念興行のリングに上がり、「子供は抱き締められるため、笑顔になるために生まれてきた。この思いを胸に活動を続けたい」と決意を語った。
 河村さんは幼い頃に母を亡くし、小学校にはランドセルを持てず手提げ袋で通った。「同じつらい思いをさせたくない」と成人後に支援活動を始めた。2010年に「親の世代に強く訴えたい」と、漫画タイガーマスクで孤児院を支援する主人公の名を借りることを思いついたという。前橋市の施設に届けたランドセルが話題になり、同様の動きが全国に広がった。
 現在は初代タイガーマスクの佐山聡さん(59)とともに、施設の子供を支援する活動に取り組む。「施設を出て自立する子供にも支援が必要なことなどをより広く訴えたい」と、素性を明かすことを決めた河村さん。「金持ちだけでなく、僕のような普通の人も支援していると知ってほしい」と笑顔で話した。

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