※このコンテンツは2022年4月に撮影されたものです。
前編のあらすじ
セ・リーグマスコットのみんなが川崎火力発電所で盛り上がっていたころ、一人だけ別行動だったドアラ。
いったい、どこへ向かってるの!?
ドアラ、碧南火力発電所へ行く
ドアラがやってきたのは、愛知県碧南市にあるJERA碧南火力発電所!
そんな適当な!
そうです、ドアラは使命感につき動かされ、碧南火力発電所を訪れたんです。
JERAの花田さんに、発電所を案内してもらいます。
碧南は、日本最大の石炭火力発電所!
まずは紹介ビデオを見るドアラ。
日本最大規模!広い敷地は、なんとバンテリンドーム ナゴヤ40個分だそうです。
「JERAは火力発電で電気を作っているんですが、2050年にCO2排出ゼロを目指しています。そしてここ碧南火力発電所は、CO2が出ない火力発電に取り組む技術開発の最前線でもあるんです!」
CO2が出ない火力発電!?
何やらすごそう・・・どう、ドアラ、わかったかな?
いざ、発電所見学へ!
説明のあとは、お待ちかねの発電所見学!
まず訪れたのは貯炭場。約30万㎡の敷地に、大量の石炭が蓄えられています。
これだけたくさんの石炭があっても約1ヶ月しか持たないので、日夜、船で石炭が運ばれているんだとか。
「ちなみに定期的に散水することで石炭の粉が飛散しないようにしてるんですよ」
そして石炭は、リクレーマという機械でベルトコンベヤに払い出され、
敷地内を細長く走るコンベヤに乗って、時速12km(早めのジョギングと同じくらいのスピード!)でボイラまで運ばれていきます。
石炭を砕いて燃焼効率UP
続いて、ボイラ建屋内部の見学へ。
この大きな機械は、石炭を砕く「ミル」という機械。
「貯炭場から運ばれてきた石炭を砕いて細かくすることで、燃焼効率をアップさせるんです」
ここぞとばかりに小道具を取り出すドアラ。たしかに、それもミルだけど・・・!
そして粉状に砕かれた石炭は暖かい空気でボイラまで運ばれ、燃やされます。
ちなみに通路の床はスケスケの金網で、
ドアラ、めちゃめちゃビビってました・・・
石炭にアンモニアを混ぜる?
こちらは石炭を燃やすためのボイラ。
48本のバーナーで石炭を燃やして、超高圧・高温の蒸気をつくります。
燃えている火を見るドアラ。ボイラ内部の温度は、なんと約1,500℃!
「ここでは、石炭をアンモニアに置き換えて燃やす実証試験をしてるんですよ!」
アンモニア?
突然のアンモニアというワードに、ドアラもこの表情。
「アンモニアは、燃やしてもCO2が出ない物質なんです。私たちは、これを火力発電の燃料にしてみようと考えました」
アンモニアに、そんな一面があったなんて・・・!
「最終的にはアンモニア火力発電所として、CO2の出ない火力発電、すなわちゼロエミッション火力発電を目指しています!2050年までにCO2排出ゼロを実現するのがJERAの目標。碧南火力発電所は、その目標に向けて実証試験をすすめているんです!」
巨大な蒸気タービン
次に見学したのは蒸気タービン。
「ボイラでつくられた蒸気をここに送り込んで、タービンを回して発電してます!」
その回転数は、なんと1分間に3600回転!
アンモニアで、CO2の出ない火をつくる
ボイラ建屋を一通り見学したドアラは、屋外施設へ移動。この楕円形のタンクには、アンモニアが貯蔵されています。
「これは煙から有害物質を除去するのに使うアンモニアです。このアンモニアを使って実証試験を進めていますが、今後はもっと大きなタンクを設置して、大規模に試験を進めていく計画です!」
本来アンモニアは、排煙から窒素酸化物を取り除くために使われるそう。
アンモニアって、色んなことに役立つ物質なんですね。
逆に、におってたら大変でしょ!?
見学を終えて
碧南火力発電所をすみずみまで見学したドアラ。
ひとりでじっくり見学するのもいいけど、次はみんなで来たいなあ・・・なんて思うのでした。
ちなみに敷地内には緑豊かなヒーリングガーデンがあって、
野鳥が飛来する池もあるので、
つば九郎にはぴったりだ、と思ったのでした。
「DB.スターマン、川崎火力発電所に行ってみた!」
「ここ碧南火力発電所は、日本最大規模の石炭火力発電所。総出力は410万kW、愛知県全体の約半分の電力をつくっているんです」