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2023.03.30

【千葉】養老渓谷観光の紅葉や温泉など見どころを紹介!粟又の滝や遊歩道も

房総半島のほぼ中央に位置する養老渓谷。いくつもの滝があり、森林浴が楽しめるパワースポットとして話題です。

房総最大級の滝といわれる「栗又の滝」や渓流沿いの遊歩道「滝めぐりコース」など見どころが豊富で、四季を通じて自然を楽しむことができます。今回は、そんな養老渓谷のおすすめスポットをご紹介します。

※この記事は2023年2月28日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
記事配信:じゃらんニュース

養老渓谷ってどんなところ?

(画像提供:フォトライブラリー)
夏の緑に包まれた「粟又の滝」(画像提供:フォトライブラリー)

千葉県・房総半島のほぼ中央に位置し、“房総の奥座敷”とも呼ばれる養老渓谷。小湊鉄道養老渓谷駅の周辺から「粟又の滝」、「梅ヶ瀬渓谷」などを合わせた養老川上流一帯の緑あふれるエリアです。養老渓谷には、約100mにわたって悠々と流れ落ちる粟又の滝を始め、渓流沿いの自然を眺めつつ歩ける遊歩道といった見どころがあり、季節ごとにさまざまな表情が楽しめます。

(画像提供:フォトライブラリー)
「滝めぐりコース」では、清らかな流れと森を体感できる(画像提供:フォトライブラリー)

養老渓谷には、春から秋にかけて多くの観光客が訪れ、特に新緑や紅葉が見頃を迎えるシーズンは大賑わい。養老渓谷は、関東一遅い紅葉が楽しめるとも言われています。ハイキングコースは複数あり、その中でも、養老渓谷のシンボルといわれる「粟又の滝」を中心とする「滝めぐりコース」は、短い距離で見どころを巡れるのでおすすめです。

都内から養老渓谷へのアクセス方法は?

東京駅よりJR外房線経由で房総半島の東側からいすみ鉄道、JR内房線経由で房総半島の西側から小湊鐵道と、2つの行き方がある養老渓谷。

いすみ鉄道なら上総中野駅、小湊鉄道なら養老渓谷駅が養老渓谷の最寄り駅となり、どちらも東京駅から2~3時間ほどで到着できます。どちらの駅からも粟又の滝行きのバスが出ていて、吊橋入口~葛藤をのぞく養老渓谷駅~粟又、中野神社前~粟又はフリー乗車区間となっているので、手を上げて合図すれば好きな場所で乗り降りできます(交差点付近や上り坂などバスが停車できない場所は除く)。

バスの本数は多くないので、事前に時刻表をチェックしてから行きましょう。

いすみ鉄道経由で養老渓谷へ

(画像提供:いすみ鉄道)
3月上旬から菜の花が開花!
(画像提供:いすみ鉄道)
どこか懐かしい里山の情景

大原駅~上総中野駅の全14駅、約27kmを走る「いすみ鉄道」は、古きよき日本の原風景を単行列車がのんびりと走る情景楽しめる路線です。

海近くの大原駅より千葉県の内陸部に向かって走り、3月中旬~4月上旬は沿線に咲き誇る菜の花、初夏は青々とそよぐ稲穂、秋は黄金色に色づく田園と四季折々の風景が望めます。上下線とも1時間に1本ほど運行しており、粟又の滝へは上総中野駅よりバスで10分~15分ほどで到着できます。

■いすみ鉄道
[住所]千葉県いすみ市大原(いすみ鉄道大原駅)~千葉県夷隅郡大多喜町堀切(いすみ鉄道上総中野駅)
[料金]普通運賃730円(大原駅~上総中野駅)、1日フリー乗車券(1日全駅乗り降り自由)は平日1200円、休日1500円
[アクセス]【電車】JR大原駅よりいすみ鉄道大原駅まで徒歩すぐ
「いすみ鉄道」の詳細はこちら

(画像提供:いすみ鉄道)

小湊鉄道経由で養老渓谷へ

(画像提供:小湊鉄道)
のどかな山間の風景に浸れる小湊鉄道

五井駅~上総中野駅の全18駅、約40kmを走る小湊鉄道。上下線とも1時間に各1・2本程度で運行しています。房総半島西側の五井駅より内陸部へ走り、のどかな里山風景はもちろん、山間部では鉄橋やトンネルが多く、変化に富んだ車窓風景が楽しめます。

(画像提供:小湊鉄道)
SLが牽引するトロッコ列車に乗ろう

小湊鉄道では3月中旬~12月下旬の金曜から日曜を中心とする指定日に、「房総里山トロッコ号」が運行。窓なし車両と窓あり車両が1両ずつあり、天井がガラス張りになっているので、開放感ある乗車体験ができます。うまく時間帯を合わせれば、養老渓谷の観光と組み合わせて楽しめます。

■小湊鉄道
[住所]千葉県市原市五井中央東1-1-2(小湊鉄道五井駅)~千葉県夷隅郡大多喜町堀切61(小湊鉄道上総中野駅)
[料金]普通運賃1280円(五井駅~養老渓谷駅)※「房総里山トロッコ号」乗車の場合は、別途トロッコ整理券600円
[アクセス]【電車】JR五井駅より小湊鉄道五井駅まで徒歩すぐ
「小湊鉄道」の詳細はこちら

(画像提供:小湊鉄道)

養老渓谷の見どころ

養老渓谷のシンボル!約100m流れる「粟又の滝」

粟又の滝
滝の周りは滑りやすいので注意して歩こう
(写真提供:フォトライブラリー)
モミジやカエデなどの色鮮やかな紅葉に包まれる「粟又の滝」(写真提供:フォトライブラリー)

約30mの川幅、落差30mを約100mにわたって緩やかに流れ落ち、幻想的な美しさを見せる「粟又の滝」。別名“養老の滝”とも呼ばれ、養老渓谷へ来たらまず訪れたい房総屈指の名瀑です。

横幅が広く、末広がりに流れるため、滝壺付近から見上げるように眺める景色は、まさに壮観!遊歩道が整備されているので、滝のすぐそばまで近づくことができます。

■粟又の滝
[住所]千葉県大多喜町粟又
[アクセス]【電車】小湊鉄道養老渓谷駅またはいすみ鉄道上総中野駅より粟又行きバスで13分【車】圏央道木更津東ICより40分
[駐車場]あり(料金は場所による)
「粟又の滝」の詳細はこちら

「粟又の滝」から渓流沿いを歩く「滝めぐりコース」

粟又の滝
清流に枝を述べる新緑の樹々

粟又の滝から養老川の流れに沿って続く遊歩道「滝めぐりコース」。石畳が敷かれているので歩きやすく、清流とともに四季折々の情景が望めます。途中に現れる落差約10mの「万代(ばんだい)の滝」は、白い水しぶきが美しい滝です。

「滝めぐりコース」は2021年9月の崩落以来、通り抜けができなくなっているため、粟又の滝から900m地点で折り返し、粟又の滝へ戻りましょう(※2023年2月現在)。

■滝めぐりコース
[住所]千葉県大多喜町粟又
[営業時間]なし
[休日]なし
[料金]なし
[アクセス]【電車】小湊鉄道養老渓谷駅またはいすみ鉄道上総中野駅より粟又行きバスで13分【車】圏央道木更津東ICより40分
[駐車場]あり(料金は場所による)
「滝めぐりコース」の詳細はこちら

滝を見下ろす眺望も見逃せない「粟又の滝展望台」

(画像提供:フォトライブラリー)
展望台から望む「粟又の滝」(画像提供:フォトライブラリー)

粟又の滝を上から眺めたいなら、粟又の滝展望台へ。うっそうと茂る樹木の間から、粟又の滝がのぞく絶景ポイントです。樹々の間を抜ける流れや滝つぼまで見渡すことができます。

■粟又の滝展望台
[住所]千葉県大多喜町小沢又793-5
[営業時間]散策自由
[休日]なし
[料金]なし
[アクセス]【電車】小湊鉄道養老渓谷駅またはいすみ鉄道上総中野駅より粟又行きバスで13分 ※粟又の滝停留所下車徒歩6分【車】圏央道木更津東ICより40分
[駐車場]あり(料金は場所による)
「粟又の滝展望台」の詳細はこちら

養老渓谷のおすすめスポット

森林浴しながらひと休みできる「お休み処 いちぼう茶家」

(画像提供:お休み処 いちぼう茶家)
森の中にいるようなテラス席からの眺め
(画像提供:お休み処 いちぼう茶家)
ほっとする味わいの山菜そば850円

粟又の滝展望台近くで、手軽にランチできるのがこちら。芋づるやわらび、なめこをたっぷりのせた「山菜そば」など軽食や季節の甘味を味わいつつ、ほっとひと息つけます。大自然に囲まれたテラス席は、渓谷の新緑や紅葉鑑賞の特等席!清々しい開放感とともに、鳥の囀りや清々しい水音が楽しめます。

■お休み処 いちぼう茶家
[住所]千葉県夷隅郡大多喜町小沢又793-5
[営業時間]10時30分~16時30分(LO16時)
[定休日]不定
[アクセス]【電車】小湊鉄道養老渓谷駅またはいすみ鉄道上総中野駅より粟又行きバスで15分 ※原ノ台停留所下車徒歩10分【車】圏央道木更津東ICより40分
[駐車場]なし
「お休み処 いちぼう茶家」の詳細はこちら

(画像提供:お休み処 いちぼう茶家)

千葉県産の地産地消ジェラート「山里のジェラテリア 山猫」

(画像提供:山里のジェラテリア 山猫)
季節によって品揃えが変わるジェラート(シングル500円~、ダブル600円~)
(画像提供:山里のジェラテリア 山猫)
粟又の滝入口近くにある店

千葉県産の野菜や果実で作るジェラートとソフトクリームの専門店。野菜ソムリエの資格を持つ店主が、原材料と製法にこだわって独自に開発したジェラートが味わえます。できる限り農薬を使わずに育てた旬の野菜と果実を使い、“そのまま食べるよりも美味しく”をモットーに作られ、その時の収穫物によって商品が変わります。千葉県産の牛乳で自家製造した「ソフトクリーム」450円も人気です。

■山里のジェラテリア 山猫
[住所]千葉県夷隅郡大多喜町粟又5-1
[営業時間]【平日・土】11時~16時【日・祝】10時~16時
[定休日]不定 ※営業カレンダー要確認
[アクセス]【電車】小湊鉄道養老渓谷駅またはいすみ鉄道上総中野駅より粟又行きバスで13分 ※粟又の滝停留所下車徒歩2分【車】圏央道木更津東ICより40分
[駐車場]あり(無料)
「山里のジェラテリア 山猫」の詳細はこちら

(画像提供:山里のジェラテリア 山猫)

養老渓谷の上流を望む「滝見苑けんこう村 ごりやくの湯」

(画像提供:滝見苑けんこう村 ごりやくの湯)
周囲の山々を見晴らす露天風呂
(画像提供:滝見苑けんこう村 ごりやくの湯)
太い梁がある木造りの内湯でも寛げる

山々の風景を眺めながら温泉に浸れる、眺望抜群の日帰り入浴施設。粟又の滝から800m上流の清流沿いにあり、南房総の山々を眺める露天風呂は、広々として開放感抜群です。秋~春におすすめしたいのは夕刻近くの入浴。夕焼けに染まる里山と空に包まれて、ゆったりと湯浴みができます。養老渓谷さんぽの締めくくりにぴったりですね。

こちらの食事処は、地元の食材を使った軽食類も充実しています。肌に優しく滑らかな湯に浸かった後は、「ごりやくうどん」(960円)などを味わってから帰路につくのもおすすめです。

■滝見苑けんこう村 ごりやくの湯
[住所]千葉県夷隅郡大多喜町 粟又字ヤシウ176
[営業時間]10時~18時(最終受付17時)
[定休日]水(祝日の場合は前日もしくは翌日が休館)※食事処は水・木
[料金]入浴料大人1200円、小学生800円、3歳~未就学児600円
[アクセス]【電車】小湊鉄道養老渓谷駅またはいすみ鉄道上総中野駅より粟又行きバスで17分 ※粟又・ごりやくの湯停留所下車徒歩1分【車】圏央道木更津ICより35分
[駐車場]あり(無料)
「滝見苑けんこう村 ごりやくの湯」の詳細はこちら

(画像提供:滝見苑けんこう村 ごりやくの湯)

春はツツジが花盛り!花の禅寺「水月寺」

(画像提供:大多喜町観光協会)
寺の門前から境内へ続く道がピンクに染まる

春に訪れたい花のおすすめスポットもご紹介します。こちらは粟又の滝近くにあり、養老渓谷さんぽと合わせて立ち寄りやすい禅寺「水月寺」。半世紀以上前に住職が種から育てたと言われるイワツツジ約500本が植えられ、春にはたくさんのツツジやサツキの花で彩られます。濃いピンクの花々が美しく咲く3月下旬~4月下旬にかけて、多くの観光客が参拝に訪れます。

■水月寺
[住所]千葉県大多喜町小沢又578
[参拝時間]拝観自由
[定休日]なし
[料金]なし
[アクセス]【電車】小湊鉄道養老渓谷駅またはいすみ鉄道上総中野駅より粟又行きバスで13分 ※水月寺停留所下車徒歩2分【車】圏央道木更津ICより35分
[駐車場]あり(無料)
「水月寺」の詳細はこちら

(画像提供:大多喜町観光協会)

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

梶本 愛貴  梶本 愛貴

長野県出身。おもに旅や鉄道、書籍などの記事を書いています。 旅はぼーっとするのが好き、列車は乗るのが好き、温泉は万座や草津など強めの湯が好きです。大人になって改めて感じた旅や列車の面白さをお伝えしていきます。

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