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2020.08.21

お歳暮を贈る時期はいつまで?お中元との違いや選び方・マナーをご紹介!

お歳暮に関するマナーをご存知ですか?
いつまでに贈ればいいのか、関東・関西など地域ごとの違いから、時期を過ぎてしまった場合の対処方法、お中元と違い、相手や自分が喪中・忌中の時の贈り方とは?
また、品物を選ぶポイントや予算の目安、贈ってはいけない品物もご紹介。
大人のマナーを知って、1年の締めくくりにお世話になった方へ感謝の気持ちを届けましょう!

記事配信:じゃらんニュース

お歳暮とは?お中元との違い

お歳暮

お歳暮とは

お歳暮とは、1年の締めくくりに日頃お世話になって方々に対して1年間の感謝の気持ちを込めて贈り物をする風習のことです。

もともとは年末年始に先祖の霊に御供物をする「御霊祭(みたままつり)」がルーツとされ、いつしかお世話になった親族や上司に感謝の気持ちを伝える習わしへと変わっていきました。

お中元とは

お中元とは、7月初めからお盆くらいの時期に、日頃からお世話になっている方に半年間の感謝を込めて贈る夏のご挨拶です。

もともとは中国の祖先を供養する「中元」という風習が伝わってきたものですが、日本では仏教のお盆と混ざり、現在のような感謝を表すために贈り物をする習慣になったと言われています。

お歳暮とお中元の違い

どちらもお世話になっている方に感謝の気持ちを伝えるという意味では同じですが、贈る時期と品物に多少の違いがあります。

両方贈らないと失礼にあたるということはなく、どちらかといえば1年間の感謝を伝えるお歳暮の方が重視され、贈り物にかける予算も少し高額にされる方が多いようです。

また贈る季節の違いにより好まれる品物も異なり、お中元は暑い夏にぴったりのビールや清涼飲料水、ゼリーなどの冷菓、お歳暮は年末に贈ることからお正月に楽しめるハムや海産物、日本酒などがよく選ばれています。

お歳暮を贈る時期

お歳暮

12月上旬~12月25日頃が一般的
一般的にお歳暮を贈る時期は12月上旬~12月25日頃までとされていますが、地域によって贈るべき時期が多少異なります。

どの地域においても、年末は年越し準備や帰省などで慌ただしくなりますので、どんなに遅くとも12月25日までには届くように手配しましょう。

地域によるお歳暮を贈る時期の違いとは?

お歳暮

関東とそれ以外で時期が多少異なります
お歳暮を贈る最適な時期は、地域によって違いがあります。

関東は12月1日~20日頃、沖縄は12月初旬~25日頃、それ以外の地域(北海道、東北、東海、関西、中国、九州)は12月10日頃~20日頃が平均的なお歳暮を贈る時期と言われています。贈り先の所在地に合わせて適切な時期を選びましょう。

また最近では、関東を中心に時期が早まり、11月下旬に贈るケースも増えてきています。

ちなみに「お中元」も地域によって贈る時期が異なり、東日本では7月1日~7月15日頃、西日本では7月初旬~8月15日頃までに贈るのが一般的と言われています。

お歳暮を贈る時期が過ぎてしまったら?

お歳暮

「お年賀」や「寒中御見舞」として贈る方法も
お歳暮を贈る時期を逃してしまった場合、お歳暮の代わりに、表書きを「お年賀」にして贈る方法もあります。

お年賀は、お正月の門松を飾る期間である「松の内」までに贈るのが習わし。松の内の期間は地域によって異なり、関東は1月7日まで、それ以外の地域は1月15日までに届くように手配しましょう。

それにも間に合わなかった場合は、表書きを「寒中見舞い」として、2月3日までに品物を贈るようにします。

お歳暮に何を贈ればいいの?金額は?

お歳暮

相手に喜んでいただけることが大切
お歳暮は、感謝の気持ちを伝えるためのものですから、できるだけ相手に喜んでいただけるものを選びたいものです。事前に相手の好みや家族構成などをチェックしておけると、品物選びの際に役立ちますよ。

お歳暮の定番は、ビールや日本酒などの酒類、コーヒー、日本茶、日持ちのするハム・ソーセージ、お菓子など。相手が商品を選べるカタログギフトも、もらって嬉しいお歳暮としてよく挙げられます。

また、最近は送り手がより個性やこだわりを発揮して、地域限定のお取り寄せグルメや、普段自身では買わないようなプレミアムな商品などを贈るケースも増えています。

予算は一般的に3000~5000円程度が適切と言われています。特にお世話になった方に10000円以上のお歳暮を贈る方もいますが、あまり高額なものですと相手にも気を遣わせてしまいますので、注意が必要です。

お歳暮で気遣うポイントは?

お歳暮

贈り先の在宅予定を確認できるとベスト
特に日持ちしない生鮮食品やお正月の料理に使える食材を贈りたい場合、相手の方がきちんと受け取れる日を考えて、お歳暮を贈ることが大切です。

できるかぎり事前に贈り先の年末の在宅予定を確認するなどして、迷惑をかけないように気をつけましょう。確認が難しい場合、不在が多そうな場合は、日持ちのする品物を選んでおくと安心です。

喪中や忌中の場合はお歳暮はどうすればいい?

喪中でもお贈りして大丈夫。ただし注意は必要です
お歳暮はお祝いの品ではなく、日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを伝えるためのものですので、贈ることも受け取ることも問題ありません。

ただし通常のお歳暮で使用する紅白の蝶結びの水引はかけず、無地のかけ紙や短冊を使用してお贈りするのがマナーです。

また、相手が忌中(ご不幸があってから四十九日まで)の場合、法事などの忙しさと悲しみの渦中であることを配慮し、お贈りするのは忌明け後(四十九日以降)にしたほうがよいでしょう。

忌明けを待つとお歳暮の時期を逃してしまう場合は、祝いごとである「お年賀」は喪中では使えないため、「寒中見舞い」として2月3日までに贈ります。

気を付けて!お歳暮に贈ってはダメな品物とは?

お歳暮

包丁やハンカチ、スリッパなど。ダメな理由も紹介します
お歳暮にはマナー違反と言われる品物もあります。相手を不快な思いにさせないためにも気をつけましょう。

・ハサミ、包丁、ハンカチなど
刃物は切る道具であることから、「縁を切る」などの意味を連想させてしまいます。同じくハンカチは漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、「手切れ」=「縁を切る」に繋がってしまうため、避けた方がいいでしょう。

・靴、靴下、スリッパ、マットなど
履物やマットは「踏みつける」などの意味を連想させてしまう可能性があり、贈り物としては向きません。

・商品券などの金券や現金
お歳暮として金額が明確に分かってしまうだけでなく、相手が金銭的に困っているという意味合いで受け取られてしまう可能性もありますので、特に目上の方には避けておいた方が無難です。

同じく筆記用具=「勤勉奨励」、カバン=「通勤」の意味合いから、目上の方に贈るのは失礼に当たると言われています。

・縁起の悪い言葉を連想させる物
日本では、4=「死」、9=「苦」が連想されるため、不吉な数字として忌み嫌われています。そのため「櫛(くし)」は、縁起の悪い言葉を連想させるため避けましょう。

※この記事は2020年8月時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性がありますので、事前に公式ホームページなどで最新の情報をご確認ください。
※お出かけの際は、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、マスクの着用、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスの徹底などにご協力ください。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください

Akiko  Akiko

美味しいものを求めて、国内外を旅するライター。最近は山登りも始めるも、何よりの楽しみは下山後のビールと温泉。

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