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2023.12.11

神社の正しい参拝方法。お参り前に知っておきたい「基本のお作法」や「豆知識」まとめ

神社に参拝するとき、どういう作法が正しいお参りの仕方なんだろう?と疑問に思ったことのある人は多いのではないでしょうか。
神様にお願いするのだから、ていねいな作法を知っておきたいものですよね。
お参り前に知っておきたい、基本の作法や、豆知識をご紹介します!

※この記事は2023年12月11日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
記事配信:じゃらんニュース

神社参拝の基本の作法が知りたい!

神社参拝

実は、神社にお参りするときの作法に、厳格なきまりというのはありません。
敬意の表し方は人それぞれ。なによりも心を込めてお参りすることが大事です。また、神社や地域によっても特色があります。

とはいえ、できるだけていねいにお参りしたいと思えば、正しい作法を知っておきたいと思うのは当然なこと。

ここでは一般的な参拝作法、マナーをまとめてみました。

鳥居をくぐる前に一礼を

神社参拝

鳥居は神社の外と内を分ける意味があるとされ、ここから中は神様の領域であることを示しています。

目上の人の家を訪問するような気持ちで、一礼してからくぐるのがていねいな所作。
参拝を終えて退出するときも、向き直って一礼するのがよいでしょう。

参道は真ん中を避けて歩く

神社参拝

参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通る道だと言われています。
ここを避けて、少し左右に寄って歩くとよいでしょう。

また、横切るときは軽く一礼したり、または中央で神前に向き直って一礼するのも、敬意の表し方ですね。

手水舎では手、口を清める

拝殿など、お参りする場所に近づくと、手水舎(てみずや、ちょうずや)があるはずです。

ここは水でみそぎをして、「心身を清める場」という意味があります。上手に手水(てみず、ちょうず)を使ってみましょう。

神社参拝

1:ハンカチなどを取り出しやすい場所に用意してから、右手でひしゃくを持ち、水を汲んで、左手を洗う
洗った水が、水盤(きれいな水が貯まっているところ)の中に戻らないように注意。使う水は1つの動作ごとに1/3が目安です。
2:左手に持ち替え、右手を洗う
3:右手に持ち替え、左の手のひらに水を受けて、口をすすぐ

ひしゃくに直接口を付けないこと。含んだ水を出すときはひざをかがめ、左手で口元を隠すとスマートです。

水の状態によっては、水を口に入れることに抵抗がある場合もあるでしょう。そんなときは無理に行う必要はありません。神様もきっと事情を察してくださるはず。

神社参拝

4:ひしゃくを立てて、残った水が柄(持ち手)に流れるようにして柄を洗う
5:もとあった場所に伏せて戻す

以上を1杯の水で済ませるのが美しい所作。水をざばざばと浪費せず、心静かに行いましょう。

ちなみに、茶道でもこの手水の作法はあるのだとか。

お賽銭を納める時の順番は?

神社参拝

お賽銭箱の上に鈴があるときは、それを鳴らすことがあります。その音色で、参拝者をはらい清めるという意味があるそうです。

まず鈴を鳴らし、お参りの気持ちを整えましょう。その後、お賽銭を入れます。

神社参拝

投げ入れることで穢れをはらうという意味もあるといわれますが、かといって強く投げる必要はまったくありません。

心を込めて、ていねいに入れましょう。

お参りは「二礼二拍手一礼」

神社参拝

二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)が、現在のお参りの基本作法となっています。二拝二拍手一拝ともいいます。

1:一度姿勢を正し、深いお辞儀を2回行う
2:胸の高さで、右手を少し引いて(ずらして)手を合わせる。肩幅程度に両手を開き、2回打つ
3:手をきちんと合わせ、心を込めて祈る
4:深いお辞儀をする

神社によっては、拍手の回数が違うところなども。もしやり方を教えてくれる看板があれば、それにならうのがいいでしょう。

その他よくあるマナーの疑問Q&A

ここからはお参り前に知っておきたい豆知識やマナーをQ&A方式でお伝えします。

神社参拝

Q. 御朱印はいつもらえばいい?
御朱印は「参拝した証し」のようなもの。ですので、参拝した後にいただくようにしましょう。

当然ですが記念スタンプではないので、ノートなどにお願いするのはNG。
御朱印帳を用意しておきましょう。初めてなら、授与所(社務所)などで購入できます。

受付時間には限りがあり、時間内でも、書き手不在などで授与できない場合もあります。

そもそも御朱印を授与していない神社も多くありますので、行きたい神社のHPを事前に確認しておくのがおすすめです。

神社参拝

Q. 引いたおみくじはどうする?
境内の木の枝などに結んで帰ることが多いおみくじ。「願いごとがしっかり結ばれますように」との思いを込めた行為なのだとか。枝に結びつけるのは、木の生命力にあやかってのこと。

とはいえ、あまり多いと木も弱るので、専用の結び台が用意されている場合は、そちらに結ぶようにしましょう。

おみくじは、単なる吉凶判断ではなく、書いてある内容から「神意」を感じ取って、その後の生活の指針として役立てていくもの。持って帰って、ときどき読み返すのもよいとされています。

神社参拝

Q. お守りを買うタイミングは?
これも御朱印と同様、参拝を済ませた後にしましょう。

Q. お守りはいくつも持っていていいの?
「たくさん持っていると神様同士がケンカしてしまうのでは?」といわれることもありますね。でも心配ご無用。

八百万(やおよろず)の神といわれるように、日本にはたくさんの神様がいます。それぞれの「ご神徳」で守ってくれるので、大事にする気持ちがあればいくつ持っていてもかまいません。

Q. お守りの返し方は?
一年間ご加護を願ったお守りは、年末に神社に納め、お焚き上げをしてもらいましょう。

もちろん、願いが叶うまでずっと身に付けていてもかまいません。その場合は「願いを叶えていただいた」と感じられたら、感謝の気持ちを込めてお参りに行きましょう。

神社参拝

Q. 参拝時の服装に決まりはある?
服装はその時の心の表れ。厳格なきまりというのはありませんが、目上の人に会うときは身なりを整えるように、神様に対するときは服装を正したいものですね。

特にお宮参りや七五三のお参りで、社殿の中などの特別な場所に参拝する場合は、スーツや着物などの正装をするとよいでしょう。

まとめ

神社の正しい参拝方法、いかがでしたでしょうか。
大事なのは形式ではなく、やっぱり心。気持ちを込めてお参りできたら、きっとすがすがしい気持ちになれるはずです。

【参考】東京都神社庁
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/chishiki/

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※この記事は2023年12月時点での情報です
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

ミキティ山田  ミキティ山田

旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。

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