NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第12話が16日、放送され、明律大女子部法科に通う華族令嬢、桜川涼子(桜井ユキ)の“真実”が描かれた。華やかな一面ばかりがクローズアップされてきた涼子の苦悩が明らかになり、X(旧ツイッター)で「オールドミス」というワードがトレンド入りする一幕があった。
日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。主人公の猪爪寅子を女優、伊藤沙莉が演じる。ドラマは、第3週「女は三界に家なし?」(第11~15話)が放送されており、学生数が減少し、同大女子部法科が存続の危機に直面するなか、寅子たちは、入学希望者を増やす宣伝の一環として学園祭で法廷劇を上演することになった。
この日の放送で、涼子らが猪爪家に集まって衣装作りに没頭。そこへ桜川家の執事、岸田(奥田洋平)が涼子を迎えにやってきて、ギョッとする涼子に「お迎えに参りました」という言葉を二度繰り返した。家を出ると、岸田は、寅子の父、直言(岡部たかし)が帝都銀行勤めであることに安堵したと伝え、女子部の学生はさまざまな家柄の学生がいるのを母の寿子(筒井真理子)が心配していると説明した。
桜川家に戻ると、寿子はワインを片手に酔っており、結婚する気配がない娘に嫌味。帰宅した父、侑次郎(中村育三)が、涼子には見合いの話がひっきりなしに来ているとフォローすると、寿子は「あなたは黙っていらして!」と激怒した。桜川家はここ三代男子が産まれず、婿を迎えていた。寿子は「桜川家の女として生まれた役目を果たしなさい」と命令した。