NHKドラマ10「燕は戻ってこない」(総合、30日スタート)の会見が12日、都内で行われ、主演を務める女優、石橋静河らとともに稲垣吾郎が出席。共演する内田有紀と夫婦役を演じたことを「同級生にあったようでうれしい」と振り返った。
代理出産をテーマに、若者の貧困などを描く連ドラ。稲垣は元世界的バレリーナ役で、内田演じる妻との間になかなか子供が誕生せず、生殖エージェントを通じて代理母を探す草桶基を演じる。1990年代から芸能界で活躍する内田とはバラエティー番組での共演はあるが、ドラマでの共演は今回が初めてだ。
ドラマ初共演で、しかも夫婦役を演じたことを振り返った稲垣は「同世代で同じ時代でずっと一緒に頑張って来た。お芝居での共演はなかったので、すごくうれしかった」と笑顔。ただ一つ気になっている点が、3歳年下の内田から「稲垣くん」と呼ばれることだと明かし、「なんか不思議な気がする」とコメント。しかし嫌な感じは一切なく、「すごくうれしいですよ、同級生に会ったような感じがして」と同志のように感じていると強調した。会見前にも内田と「まとう空気感が似ているのかね? 夫婦としてフィットしているようにみえるのかな」と話し合ったと明かした。
内田も「最初から同じ空間に暮らしているような気持ちにさせていただいた」と感謝。会見中の稲垣と内田のコミカルなやり取りを見ていた石橋は「仲良しだなー。こんな仲良しになっているとは。ほっこりしちゃう」とうらやましそうな表情を浮かべた。
今回、バレーダンサー役の稲垣がバレー未経験なのに対し、内田と石橋はバレー経験者。劇中では、稲垣がバレーダンサーとして踊る様子も散りばめられており、経験者の石橋は「(ジャンプしてポーズした写真の)つま先がきれいで感動しました。こういう王子様みたいなバレーダンサーをすごく見たことがあったのですばらしい」とべた褒めだった。
社会的関心が高まる生殖医療の光と影を描く連ドラ。自らの遺伝子を継ぐ子を望む元トップバレエダンサーの基、彼の妻で不妊治療を諦めた悠子(内田)、金も夢もなく、「代理出産」を持ちかけられた派遣社員のリキ(石橋)の思いが交差するノンストップ・エンターテインメントだ。