選抜高校野球 バット変更で本塁打激減 28戦でわずか3本に「清原みたいな怪物もう出てこない」と高校野球ファン嘆き

【第96回選抜高校野球 阿南光(徳島)対豊川(愛知)】8回、2点本塁打を放つ豊川・モイセエフ・ニキータ=甲子園球場(撮影・渡辺大樹)
【第96回選抜高校野球 阿南光(徳島)対豊川(愛知)】8回、2点本塁打を放つ豊川・モイセエフ・ニキータ=甲子園球場(撮影・渡辺大樹)

第96回選抜高校野球大会第9日(28日、甲子園)は準々決勝が行われ、星稜(石川)、高崎健康福祉大高崎(群馬)、中央学院(千葉)、報徳学園(兵庫)が準決勝進出を決めた。今大会から新基準の金属バットが導入された影響からか、28試合を終わってわずか3本塁打とホームランが激減。高校野球ファンからさまざまな反響が寄せられている。

今大会はここまで28試合を終えて、柵越えは第2日のモイセエフ・ニキータ外野手(愛知・豊川)、第5日の正林輝大外野手(鹿児島・神村学園)の2本だけ。第8日の境亮陽外野手(大阪・大阪桐蔭)のランニング本塁打を含めても本塁打はわずか3本。過去3年間、準々決勝までの試合で比較すると、23年は11本、22年は12本、21年は9本のホームランが出ており、今大会は明らかに減っている。

試合を左右する一発が見られないと嘆く高校野球ファンは多く、X(旧ツイッター)では「例年なら入る打球も入らない…」「ヒットすら激減している」「さすがに少なすぎ」「バットの威力以上に将来が心配」と不安視するコメントが多く寄せられた。

また甲子園といえば、超高校級と呼ばれたスラッガーが豪快な本塁打を放つのも魅力のひとつだったが「これでは選手権の中村奨成(広島・広陵)1大会6本塁打は超える人は出てこない」「清原(和博、大阪・PL学園)や松井(秀喜、石川・星稜)のような伝説級の怪物はもう見られない」と悲しむポストもあった。

反発力を抑えた“低反発バット”は直径の上限が従来の67ミリから64ミリに変更。ボールをとらえる金属部分も3ミリから4ミリ以上と1ミリ厚くなった。これによって反発力が低減され、日本高野連によると、打球の初速は3.6%ダウン。飛距離も5~6メートル落ちる見込みだと言われていた。

今、あなたにオススメ

izaスペシャル

  1. 選挙カー追い回し「不倫の乙武さーん!」…妨害続く異常事態、東京15区補選 日本保守党、立民など被害 抗議した50代女性が転倒

  2. 朝ドラ「虎に翼」第5週(4月29日~)あらすじ 無実を認めようとしない直言(岡部たかし)、寅子(伊藤沙莉)らは膨大な資料を確認し「重要なもの」に気付く

  3. 世界の大混乱で日本「独り勝ち」時代到来の理由 習主席3選は「5割」、韓国はウォン安止まらず 国際投資アナリスト・大原浩氏が緊急寄稿

  4. 小泉進次郎氏「妻に申し訳ない」 クリステルさん名義の巨額資産公開で

  5. 【お金は知っている】「日本人は貧乏」と中国人があきれるワケ デフレ経済から脱却できず…消費者物価「増」も月給は「減」

今、あなたにオススメ