NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で、12日に放送された第92話から新キャラクターのおミネ役で、女優の田中麗奈が登場。出演にあたってインタビューに応えた。
戦後の大スターで「ブギの女王」として人気を博した歌手、笠置シヅ子さんをモデルに、福来スズ子(趣里)が多くの困難を乗り越えて歌手の道を突き進み、人々に勇気と希望を与えていく姿を描く朝ドラ。おミネは、有楽町界隈を取り仕切っている夜の女で、通称「ラクチョウのおミネ」。スズ子に取材した雑誌記事を見て、楽屋に乗り込んでくる。戦後の苦しい生活の中を必死に生きていく人々を、優しさと思いやりで支え、時には強く戦っていく器の大きな女性という役どころだ。
――ご自身の役柄の印象は?
田中「最初に役の説明を聞いた時は、立体的におミネというキャラクターを捉えきれていなかったのですが、台本を読んでおミネのセリフや人柄を理解して、『すごく面白い役だなぁ』と思いました。『面白い』というのは『楽しい』というだけではなく、深みのある、人間としての面白さがある人だということです。初登場のシーンで、楽屋に乗り込んでいくところ、自分の意見をしっかり言うところなどがとても印象的で、おミネは、今まで経験してきた悲しみや、戦争の時代によって犠牲になったものなどさまざまな想いを含んだ女性なんだと思いました」
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朝ドラ通算109作目。戦後の大スターで“ブギの女王”として人気を博した歌手、笠置シヅ子さんをモデルに、大正生まれのヒロイン、鈴子が人々に勇気と希望を与える姿を描く。
- 【放送】総合:月~金曜(土曜は総集編)午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00、 BS/BSプレミアム4K:7:30〜7:45
- 【作(脚本)】足立紳、櫻井剛
- 【音楽】服部隆之
- 【主題歌】中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
- 【語り】高瀬耕造(NHKアナウンサー)
――演じるにあたって意識したこと、見どころは?
田中「この時代を生きた方々は、私がいままで経験してきたことでは補えないような人生を送ってきた方ばかりなので、自分との共通点などはあえて考えませんでした。そういった意味でもおミネは難しい役ですが、背景となるエピソードに苦労や辛いこと、抱えているものが多いと、それらを受け止めて演じる分やりがいがありますね。スズ子は数々の苦しみや悲しみを明るさに変えて歌で表現していく一方で、おミネはガード下で夜の女としての生き方を選びました。スズ子が太陽とすれば、その光が強ければ強いほど影も大きくなります。そんな光と影のような2人の関係性について見守っていただければと思います」