NHK連続テレビ小説「らんまん」の第38話が24日、放送され、ヒロイン、西村寿恵子(浜辺美波)のオタクぶり全開の回答と、叔母の笠崎みえ(宮澤エマ)のツッコミに視聴者が爆笑した。
日本の植物学の父、牧野富太郎氏をモデルに、激動の時代にひたすら愛する草花と向き合い続けた植物学者、槙野万太郎(神木隆之介)の波瀾万丈の生涯を描く朝ドラ。寿恵子は菓子屋「白梅堂」の娘で、万太郎が思いを寄せる人物。「里見八犬伝」を愛読し、臨場感たっぷりに声に出して読みながら「馬琴先生、天才すぎる~」などと感激する姿が親しまれ、ドラマファンの間で「オタク」と呼ばれている。
一方のえみは寿恵子の叔母で、新橋の料理屋のおかみ。新政府の役人と懇意にしていて、めいの寿恵子が玉のこしに乗れるように世話を焼いている。
寿恵子「あっ!馬琴先生!」
ドラマは第8週「シロツメクサ」(第36~40話)が放送中で、この日、寿恵子は、みえから、「私が必ず玉のこしに乗せてあげるからね」と、鹿鳴館に行くことを改めて勧められた。
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朝ドラ通算108作目。日本の植物学の父、牧野富太郎氏をモデルに、激動の時代にひたすら愛する草花と向き合い続けた植物学者の波瀾万丈の生涯を描く。
- 【放送】総合:月~金曜(土曜は総集編)午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00、 BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
- 【作(脚本)】長田育恵
- 【音楽】阿部海太郎
- 【主題歌】あいみょん「愛の花」
- 【語り】宮崎あおい
それが女の幸せだと説くみえの言葉に首をかしげる寿恵子。みえは17歳にもなって恋愛経験がないのかと笑い、憧れの男性について尋ねた。すると、寿恵子は目を輝かせながら「あっ!馬琴先生!」と回答。みえは「ジジイじゃない!あんたジジイ好み?」とツッコんだ。寿恵子は「いや馬琴先生すごいじゃないの!一生かけてあんな大きな物語書いて。目が見えなくなっても口伝えでその続きを…」と力説。その姿にみえは呆れた。
「キャラを言うかと思ったら」「オタクの鑑」
愛読書の登場キャラクターではなく作者に憧れを抱く寿恵子に視聴者も爆笑。SNSには「すえちゃんキャラ推しというよりは馬琴先生推しなのねw」「八犬伝のキャラを言うかと思ったらそこは馬琴先生でなんか安心」「さすがに犬飼現八とは言いませんでしたね。ちゃんと虚構とリアルの区別はついているようで、安心」「好きな人きかれて馬琴先生いうの、あまりにも模範的なオタクの回答」「オタクの鑑で最高だった」といった声が相次いだ。
一方、みえのツッコミにも笑いが起き、SNSには「馬琴先生にジジィじゃないは草」「馬琴先生をジジイ呼ばわりw」「170年以上たった未来にじじい呼ばわりされるなんて、滝沢馬琴先生もびっくり」といったコメントが寄せられた。
その物言いが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年)で演じた主人公、北条義時(小栗旬)の姉、実衣のようだとする視聴者も少なくなく、「曲亭馬琴を『ジジイじゃない』みえ叔母さんというより、実衣だわ」「みえさん、だんだん実衣の目に(笑)」といった書き込みも散見された。