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インデックス投資とは?
仕組みやメリットなどを初心者にもわかりやすく解説

2023/10/05
(提供元:CyberKnot
インデックス投資とは?仕組みやメリットなどを初心者にもわかりやすく解説

投資を始めたいけれど、銘柄の選び方もわからないし、リスクも心配という人は多いのではないでしょうか?これから投資を始めたい初心者におすすめの方法が、インデックス投資です。本記事ではインデックス投資とは何か、メリットやデメリットについて説明します。

インデックス投資とは?

インデックス投資とは?

投資にはいろいろな方法がありますが、初心者におすすめの方法としてインデックス投資があります。まずは、インデックス投資とはどのような投資方法なのかをみてみましょう。

そもそもインデックスとは?

インデックス投資とは、インデックスに連動する運用成果を目指す投資方法です。この場合のインデックスとは「指数」の意味になります。具体的には、株式市場などの全体的な値動きを示す指数のことです。
インデックス投資とは商品名ではなく、投資信託やETF(上場投資信託)に投資する場合の運用方法を言います。

インデックスファンドとは?

インデックス投資は、主に投資信託で行います。インデックス投資による運用が行われている投資信託は、インデックスファンドと呼ばれます。
投資信託とは、投資家から集めた資金をプロのファンドマネージャーが管理・運用し、投資家に還元する仕組みの金融商品です。インデックスファンドの場合、ファンドマネージャーはインデックスに連動した利益を得ることを目的に運用を行います。

パッシブ運用とアクティブ運用

投資信託の運用手法には、パッシブ運用とアクティブ運用の2種類があります。インデックス投資は、パッシブ運用の1つです。パッシブ運用とは、ベンチマーク(運用の基準とする指標)に連動する運用成果を目指す運用スタイルを言います。

代表的なインデックス

インデックス投資で一般に使われる株価指数とは、次のようなものです。

国内株式市場のインデックス
名称 概要
日経平均株価(日経225) 東証プライムに上場する銘柄から日本経済新聞社が選定した225銘柄の平均株価
東証株価指数(TOPIX) 東証プライムに上場する全銘柄の時価総額をもとに算出する株価指数

米国株式市場のインデックス
名称 概要
NYダウ(ダウ平均株価) ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場する代表的な30銘柄をもとに算出する平均株価
S&P500指数 ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場する代表的な500銘柄の時価総額をもとに算出する株価指数
ナスダック総合指数 ナスダック市場に上場する全銘柄の時価総額をもとに算出する株価指数

アクティブ投資とは?

アクティブ投資とは、インデックスを上回る運用成果を目的にする投資方法(アクティブ運用)です。

アクティブファンドとは?

アクティブ運用を行う投資信託は、アクティブファンドと呼ばれます。アクティブファンドではインデックスを上回ることを目的に、ファンドマネージャー自らが銘柄を選別します。

アクティブ運用のメリット

アクティブ運用では、知識・経験が豊富なプロのファンドマネージャーが、インデックスを上回ることを目指して運用します。そのため、インデックスファンドとは違い、市場平均を上回るリターンを得られる可能性があります。

アクティブ運用のデメリット

アクティブ運用では、状況によりハイリスクハイリターンの商品にも投資します。インデックスファンドに比べると、リスクも大きくなります。また、アクティブ運用はパッシブ運用に比べてファンドマネージャーの労力が必要となるため、コストが高くなってしまうのです。

インデックス投資のメリット

インデックス投資のメリット

インデックス投資は、初心者にもおすすめの投資方法と言われます。インデックス投資を行うことには、どんなメリットがあるのかを確認しておきましょう。

初心者にもわかりやすい

株式投資の銘柄選びは簡単ではありません。初心者は銘柄選びから迷ってしまうことも多いでしょう。インデックスファンドは、インデックスに連動するよう設計されており、初心者でも理解しやすい商品です。
インデックスファンドを選択すれば、市場全体に投資するのと同様の効果があります。知識や経験の少ない初心者でも、銘柄選びに迷わずにすむでしょう。

低コストで運用できる

投資信託の保有や売買を行う場合、コストとして購入時手数料や信託報酬などの手数料が発生します。購入時手数料とは、投資信託購入時に販売会社に払う手数料です。信託報酬とは、投資信託の運用・管理を行ってもらう手数料で、保有期間中継続的に発生します。
インデックスファンドは、アクティブファンドと比べると手数料が安いのがメリットです。インデックスファンドでは、購入時手数料0円のノーロード投資信託が多くなっています。信託報酬も低めなので、長期的な資産運用でもコストが抑えられます。

少額から投資ができる

個別の株式に投資する場合、通常は100株単位で購入しなければなりません。株式購入のためには、まとまった資金が必要になります。インデックスファンドなら少額からの投資ができ、積立購入も可能です。証券会社によっては、100円程度から購入できるケースもあります。
投資にかかる税金が優遇される制度として、つみたてNISAがあります。つみたてNISAでインデックスファンドを購入することも可能です。つみたてNISAの対象商品は、購入手数料0円で信託報酬も一定水準以下となっています。初心者には特に購入しやすいでしょう。

分散投資によりリスクが抑えられる

投資にはリスクがあるため、リスク回避の方法も考える必要があります。投資のリスクを抑えるためには、複数の銘柄に幅広く投資する分散投資が有効です。
インデックスファンドは指数に連動するような仕組みで設計されており、多数の銘柄に分散投資したのと同じ効果があります。リスクの分散が簡単にできるのもメリットです。

インデックス投資のデメリット

インデックス投資のデメリット

インデックス投資は特に初心者にメリットがある方法です。とはいえ、インデックス投資にもデメリットはあります。ここからは、インデックス投資のデメリットについて解説します。

大きなリターンは期待できない

インデックス投資は、市場の値動きと連動した運用成果を目指すものです。そのため、一般に市場平均を大きく上回るリターンを得ることは期待できません。個別株式のように大きく値上がりするようなこともないでしょう。市場全体がマイナスになっている状況では、利益が出ないこともあります。

短期間では利益が出にくい

インデックス投資は、長期的な運用で安定した利益を得るのに適した手法です。短期的な投資でリターンを得たい人には向いていません。短期間で積極的に利益を出したい場合には、アクティブ投資を選択したほうがよいでしょう。

まとめ

インデックス投資とは、特定の株価指数と連動する値動きを目指す運用手法です。自分で株式の銘柄選びをする自信がない初心者も、インデックス投資なら始めやすいでしょう。
つみたてNISAでインデックス投資を始めるのもおすすめです。インデックスファンドに投資する際には、仕組みや特徴、アクティブファンドとの違いを認識しておきましょう。



著者プロフィール

著者 森本 由紀

AFP(日本FP協会認定)、行政書士、夫婦カウンセラー

大学卒業後、複数の法律事務所に勤務。30代で結婚、出産した後、5年間の専業主婦経験を経て仕事復帰。現在はAFP、行政書士、夫婦カウンセラーとして活動中。夫婦問題に悩む幅広い世代の男女にカウンセリングを行っており、離婚を考える人には手続きのサポート、生活設計や子育てについてのアドバイス、自分らしい生き方を見つけるコーチングを行っている。

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