一関・平泉

小正月飾り寒風に揺れ 花泉 クリの木へ削り花【いわて瞬感】

クリの木に粟穂や稗穂、削り花を飾り付ける参加者

 一関市花泉町老松地区の子供たちが9日、今年の五穀豊穣(ほうじょう)を願い、粟穂(あわぼ)・稗穂(ひえぼ)を老松市民センターに飾り付けた。たわわに実ったアワとヒエの穂、花を木でかたどった小正月飾りが寒風に揺れ、冬の習わしを伝えている。

 老松小学校の児童と保護者ら約20人が参加し、地域住民が指導した。参加者はヌルデを15センチほどに切った「稗穂」、皮を剝いで白くした「粟穂」、枝先に切り込みを入れて花びらに見立てた「削り花」を制作。ナイフを使って慎重に枝を切り、削り花には赤の塗料で色付けして華やかに仕上げた。

 完成品がクリの木や竹筒に取り付けられると、「きれい」「冬なのに花が咲いた」などと歓声が上がった。

 熊谷和美さん(2年)は「左利きで木を削るのが難しかったけど、1個作ることができた」と話し、熊谷翼翔君(4年)は「こんな行事があるなんて知らなかった。作るのは大変だったけど、面白かった」と笑顔を見せた。

 県南地方を中心に季節の風物詩や地域に伝わる祭り・行事、隠れた名所などをカメラで紹介する。

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