札幌市民の定番「ちくわパン」のルーツを訪ねたら激ウマパンが続々

はりやまみきお氏が、「ちくわパンって北海道の個人のパン屋さんが作ったヒット商品って知ってました? 」って言うんですけど、ちくわパンって? 彼は続けます。「今回は「ちくわパン」のルーツのお店に突撃するよ」と。若干置いてけぼり感がありますが、北海道・白石区「どんぐり 本店」のパンは全部美味しそうです。

エリア白石区その他 (北海道)

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意外な組み合わせなのにおいしい、とファンが多い「ちくわパン」。「ちくわパン」って北海道の個人のパン屋さんが作ったヒット商品って知ってました? 今回は「ちくわパン」のルーツのお店に突撃です。

 

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場所は札幌市白石区。市街地の中心「地下鉄大通駅」から東西線の駅で5つ、所要時間10分の「地下鉄南郷7丁目駅」から徒歩3分のところにあります。

 

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ここが「ちくわパン」の発祥の地「どんぐり 本店」です。

 

「どんぐり」は1983年の創業で、現在は札幌市内に全8店舗という札幌でも屈指のベーカリーになりました。

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支店では支店ごとに限定のパンを売ってるのですが、本店ではその中でも話題の限定パンを買うことができます。本店の特権ですね。

 

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お店は意外と小さいです。まあ、ここから始まったお店ですから小さいのは仕方ありませんね。このコンパクトな店内で約100種の焼きたてパン、サンドイッチ、焼き菓子、デザート、お総菜などを販売しています。

 

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「どんぐり」の特徴は商品それぞれがしっかり味があったり、具材がたっぷり入っていたり、ひとつひとつが単独で楽しめるものが多いということ。これは創業当時からお客さんのリクエストに応えてきた結果なのだそう。「ちくわパン」も「お弁当のおかずみたいな調理パンが食べたい」という地元のお客さんの要望から生まれたのです。

 

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ランチなどに重宝するサンドイッチやサラダなんかも、バラエティー豊かにそろっています。

 

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特に好評なのがピロシキやカレーパンなどの「揚げ物系」。これらの具材も、もちろんスタッフが素材から現場で手作りしています。

 

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こんなものも見つけました。素材の味にこだわって手作りしている間にメニューになってしまったのがこの「串ザンギ」北海道風鶏の唐揚げを串に刺したものです。ベーカリーとしては結構珍しい「お総菜」です。

 

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で、見つけました! おまたせ、「ちくわパン」(151円)です。

 

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はい、アップがこちら。美しいですね。やっぱり焼きたてが一番です。

 

ひょっとして「ちくわパン」のことを知らない人がいるかも知れないので、その内容を解説しましょう。

 

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「ちくわパンとは、ちくわの穴にツナマヨサラダ(ツナマヨとタマネギのみじん切りなど)を充填させ、パンとマヨネーズと共に焼き上げた調理パン」ウィキペディア「どんぐり(製パン)」より。ということです。ウィキペディアにもちゃんと載っていましたよ。

 

ふんわり漂うツナマヨの香りが思いっきり食欲をそそります。

 

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焼きたては異常に熱い! 冷ましながらガブリといくと、ふっくらパンの中からはプリプリちくわ、そしてしっとりツナマヨサラダがあふれてきます。

 

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7~8年前から話題になり、ここ数年は某大手パンメーカーなども商品開発し、一気に有名になった「ちくわパン」ですが、今ではレシピサイトでも800近いレシピが紹介されています。でも、やっぱり本家が一番おいしいと感じるのは地元のひいき目でしょうか。作りたての手作りの味はマネできないんだなあと感じます。

 

ここで「どんぐり」の評判のメニューをいくつかご紹介しましょう。

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まずは「さくさくカレーパン」(151円)。手作りの具材は野菜をじっくり煮込んでリンゴジュースと赤ワインを加え水を使わずに仕上げるという本格派。深い味わい&スパイシーでボリューム感もたっぷり。

 

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「ベーコンエッグ」(183円)はふんわりパンにベーコンとマヨネーズ、そして半熟の目玉焼きというなんかこう見るからに幸せになりそうな「ジブリ」的なおかずパン。ほのかにコショウと醤油の味わいが全体を引き立てます。

 

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で、やっぱり外せないのが「串ザンギ」(237円)。サンドイッチで使っていた鶏モモ肉のザンギがあまりに評判が良いので、単独商品になったということです。醤油、ショウガニンニクなどを合わせたつけダレに半日漬け込んだ味わい深いザンギは、夕方晩ご飯のおかずに買っていく人も多いのだとか。

 

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「とろりんチーズタルト」(162円)は、口に入れた瞬間にとろりととろけるチーズがたまらない一品。ほのかに甘いシュクレ生地のクッキー台のサクサク感と相まって、絶妙の食感が楽しめます。

 

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そして、今や「どんぐり」のエース的存在の「ミニクロワッサン」(100g・140円)。ちょっと甘くてサクッとしているのに中はしっとり。小腹がすいたときに1つか2つつまむのが良い感じ。鼻腔をくすぐるバターの香りが後を引きそう。

 

さて、「ちくわパン」と一緒に「どんぐり」のメニューを紹介してきましたが、耳寄りな情報をひとつ。

実は最近、「どんぐり」のパンは札幌の街ナカでも食べられるようになりました。札幌のシンボル「さっぽろテレビ塔」そばにある、一番新しいお店「どんぐり 大通店」です。こちらは広めのイートインもあり、コーヒーなどと一緒にパンを楽しめますよ。出張や旅行で札幌に来る人も見つけやすい場所ですね。

 

お店情報

どんぐり 本店
住所:北海道札幌市白石区南郷通8丁目南1-7
電話:011-865-0006
営業時間:7:30~21:00
定休日:無休(1月1日のみ休み)
ウェブサイト:どんぐり 本店

www.hotpepper.jp

 

どんぐり 大通店
住所:北海道札幌市中央区大通西1丁目13 ル・トロワ1F
電話:011-210-5252
営業時間:10:00~21:00
定休日:ル・トロワに準ずる
ウェブサイト:どんぐり 大通店


※この記事は2016年10月の情報です。
※金額はすべて消費税込です。

  

書いた人:はりやまみきお

はりやまみきお

新聞記者、コピーライターなどを経てフリーライターに。グルメ&旅に関するライター歴は20年。特に北海道のラーメンをはじめとするB級グルメの取材は2000件を超える。プロダクション・ブレインズ代表。

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