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多くの日本人は、生まれたときのお宮参りから初詣、七五三など、神社と密接なかかわりを持って暮らしてきました。しかし、正式な参拝方法と言われると、何となく「本殿の前で手を合わせていたらいいのでは?」ぐらいの知識しかない人も多いのではないでしょうか。本記事では、神社の正しい参拝方法について、初詣や七五三なども含めて解説していきます。また、神社で授与されるお守りやおみくじの正しい取り扱い方についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧下さい。

井元 ミカと沢城 忠孝
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もう一度確認したい神社参拝の仕方

もう一度確認したい神社参拝の仕方

多くの日本人は、生まれたときのお宮参りから初詣、七五三など、神社と密接なかかわりを持って暮らしてきました。しかし、正式な参拝方法と言われると、何となく「本殿の前で手を合わせていたらいいのでは?」ぐらいの知識しかない人も多いのではないでしょうか。

また、パワースポット巡り御朱印集めなどで神社巡りがブームになる一方でマナー違反が目立つなど、問題となってしまう場合も。

本記事では、神社に参拝することの意味神社という場に対する理解を深めて頂いたあと、正しい参拝方法について解説していきます。初詣や七五三など、目的のある参拝についても説明していきますので、ぜひご一読下さい。

また、神社で授与されるお守りやおみくじの正しい取り扱い方についてもご紹介します。御朱印の頂き方についてもマナーがありますので、神社側に対しても周囲の人たちに対しても失礼のない振る舞いができているかどうかを確認していきましょう。

神社に参拝するという意味

神社に参拝するという意味

神道は、生活の中に溶け込みながら現在まで伝えられてきた日本古来の民族宗教です。開祖や経典はなく、「古事記」や「日本書紀」の内容や、仏教、儒教、道教など中国大陸から伝来してきた宗教にも影響を受けながら、日本の文化に根付いています。

神道の考え方では、自然には神が宿っている(八百万の神々)としてお祀りする一方で、ご先祖様を大切にしてお祀りしてきました。ご祭神には日本神話の神々からその土地に貢献して亡くなった人まで、様々な人が神として祀られて、信仰の対象となっています。

神社は、自分という人間が生まれ、これまで生きてこられたことへの感謝を捧げる場です。基本的には自分の願い事をお願いするというよりも、自分が今あることへのありがたみを改めて振り返ってみましょう。神様への感謝はもちろんのこと、周囲の人々へ感謝の気持ちを込めてお参りする場だと考えれば、自然と周囲に対して迷惑を掛けずにお参りする心構えの第一段階はクリアできているのではないでしょうか。

神社の正しいお参りの仕方

神社にお参りする時間、服装、前準備

神社にお参りする時間は、一般的に午前中が良いとされています。また、お守りの授与を受けたいなど社務所に用事のある場合は、9~15時の間に開いていることが多いので、この時間帯の参拝がおすすめです。神社によって社務所の開いている時間は違いますので、公式サイトなどで事前にチェックしておきましょう。

服装に関しては、派手な色は避け、落ち着いた色清潔な身なりがいいでしょう。昔は、神社へ参拝するために身を清め、白装束に身を包んでいたという時期もある程、神社は神聖視されてきました。現代ではそこまですることは難しくても、やはり神社へお参りする前には清潔感のある服に身を包んでおきたいものです。
境内に上がって御祈祷を受ける予定がある場合は、正装する必要があります。男性も女性もスーツ姿にするのがマナーです。

前準備しておきたいものは小銭です。お賽銭や御朱印を頂くときに、サッと出せるようにしておきます。また、御朱印の授与を希望する方は、御朱印帳を忘れないように気を付けましょう。手元に御朱印帳がない場合は、御朱印帳を忘れたことを伝えると「書き置き」と呼ばれる半紙にあらかじめ書かれた御朱印を頂けますが、神社によっては頂けないこともあります。

鳥居のくぐり方と参道の歩き方

いよいよ神社へ入ります。鳥居の前では居住まいを正し、服装に乱れがないかどうか確認して下さい。冬場など、帽子とコートを身に付けている場合は、どちらも鳥居の前で取り、そのまま進みます。

神社の鳥居と参道ですが、真ん中は神様がお使いになるため、避けるのがマナーです。鳥居をくぐるときと参道を歩くときは、端に寄るように意識しましょう。右か左かどちらか、とまでは決まっていませんが、その場に人の流れができているようなら、その流れに乗れば問題ありません。

手水の使い方と拝礼の仕方

神社を歩いていくと、拝殿の手前には必ず「手水舎(ちょうずや)」と呼ばれる場所があります。手水の作法は以下の通りです。

【手水の作法】

  1. 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、左手に水を注いで清めます。
  2. 柄杓を左手に持ち替え、今度は右手に水を注いで清めます。
  3. 柄杓を右手に持ち替え、左手で水を受け止めてその水で口を静かに漱ぎましょう。
  4. もう一度柄杓で水をすくって左手を清めます。
  5. 最後にもう一度柄杓で水をすくい、柄杓を立てて柄を洗い清めます。

これで神社にお参りする準備が整いました。そのまま拝殿まで進み、参拝をしましょう。拝礼の仕方について、順番に説明します。

【拝礼の仕方】

  1. お賽銭をお賽銭箱に入れましょう。あまり激しく投げ付けることのないよう、丁寧に入れて下さい。
  2. 拝殿前に鈴が付いている場合は、1~2回鳴らし、参拝に来たことを神様に伝えましょう。
  3. ここから、二拝二拍手一拝で拝礼をします。まずは、拝殿に対して背筋を伸ばして立ったあと、腰から90度折る感じで、深々と2回お辞儀(二拝)をして下さい。
  4. 次に、手を胸の辺りで合わせて、少し右手を下にずらし、2回手を打ち鳴らします。(二拍手)
  5. 少しずらしていた右手をもとに戻して両手をピッタリ合わせた状態で、本日参拝できたご縁に感謝の念を捧げましょう。
  6. 最後に、背筋を伸ばして立ち、1度だけ深々とお辞儀(一拝)をします。
  7. 神様にお尻を向けないよう、拝殿の端に進んでからその場を離れましょう。

なお、二拝二拍手一拝は基本的な拝礼方法ですが、出雲大社では二拝四拍手一拝になるなど、一部の神社では違いがあります。できれば、参拝する前に、その神社の公式サイトやパンフレットで正しい参拝方法を確認しておきましょう。また、お守りやおみくじ、御朱印などの授与品は、参拝のあとに頂くようにして下さい。

様々な行事における正しい参拝方法

様々な行事における正しい参拝方法

初詣や七五三など、様々な行事で神社へ参拝に訪れる機会はありますが、基本的な参拝方法は同じです。

厄年」に入る前にお祓いを受ける厄払いやお祓いの場合は、拝殿に上がって祈祷を受けることになるため、初穂料を用意しましょう。祈祷料は、だいたい5,000円が相場と言われています。ただ、はっきりと祈祷料が決まっている場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

のし袋に「御初穂料(おんはつほりょう)」か「玉串料(たまぐしりょう)」と書き、自分の名前を表に、裏には金額を記入します。のし袋に入れる紙幣は新札に。 厄払い当日は、しっかり身を清めたあと、正装をして出かけましょう。お祓いを受ける場では、頭を下げて心静かにしていましょう。

特殊な拝礼方法の神社

特殊な拝礼方法の神社

先ほど少し触れましたが、二拝二拍手一拝という基本的な拝礼方法とは異なる神社も存在します。ここでは、そもそもなぜ拝礼方法に違いがあるのかについてと、特殊な拝礼方法をする神社について見ていきましょう。

神社祭式行事作法で定められた「二拝二拍手一拝」

江戸時代までの神社の拝礼方法は、日本神話で最初に現れた造化三神と呼ばれる三柱の神に対して行なう「三拝三拍手一拝」が一般的だと言われています。「二拝二拍手一拝」に変化したのはいつなのかについては大きく2つの説があり、明治頃とも戦後とも言われていて判然としません。

ただ、昭和23年に内務省が編纂した「神社祭式行事作法」には「二拝二拍手一拝」とはっきり記載されていて、それ以来基本の拝礼方法は「二拝二拍手一拝」が一般的な作法として定着したようです。このとき神社神道に所属していない神社では、それぞれの拝礼方法が残ったため、違う拝礼方法が残りました。

二拝四拍手一拝を拝礼方法とする神社

現在、二拝二拍手一拝ではない拝礼方法として知られている方法は「二拝四拍手一拝」です。この拝礼方法は、拍手を4回する、ということ以外は二拝二拍手一拝と変わりません。4回拍手を打ったあとに、神様へ祈りを捧げます。

二拝四拍手一拝を拝礼方法とするもっとも有名な神社は出雲大社です。他には、宇佐神宮(大分県)弥彦神社(新潟県)桜神宮(東京都)も二拝四拍手一拝を基本的な拝礼方法としています。

八拍手(八開手)は神職の特殊な拝礼時に行なう

その他、伊勢神宮や出雲大社で「八拍手」と言われる特殊な回数の拍手をする拝礼方法もあります。これは神職が特殊な行事のときに行なう拝礼方法です。一般の人は、神社の公式サイトに記載されている拝礼方法で問題ありません。

授与品の正しい扱い方

特殊な拝礼方法の神社

神社に参拝したあと、様々な授与品を頂く人が多いのではないでしょうか。授与品についても、正しい取り扱い方を知り、粗末にしないようにしましょう。ここでは、特に持ち帰るタイプの授与品について説明します。

お神礼(おふだ)の正しい取り扱い方

お神礼は、自宅でご神威を頂くもので、通常は神棚に配置して毎日手を合わせて大切に扱います。自宅に神棚がない場合は、居室の中でも一番上座で高い場所に置きましょう。上座が分からない、設置する場所がない、という場合は、お神礼ではなく、お守りを受けることをおすすめします。お神札は、1年経過したら近くの神社にある古いお札やお守りを回収する場所にお納めして、新しいお神札を頂きましょう。

お守りの正しい取り扱い方

お神礼は自宅の神棚に上げてお祀りしますが、お守りは常に身に付けることで神様の御加護を頂きます。お守りも1年に1度交換しますが、特別に何か願い事をしている場合は、願い事が叶うまで身に付けていても大丈夫です。

一度にたくさんのお守りを身に付けていると神様同士喧嘩するから良くない、という俗説もありますが、あまり気にしなくても問題ないという一説もあります。この辺りは、すべてのお守りを同じように大切に扱えるのかどうかを自問自答してみると良いのではないでしょうか。

おみくじの正しい取り扱い方

おみくじは、いわゆる吉凶判断の占いとして古くから用いられてきました。単に吉凶を占うだけでなく、今後どのように行動していくかの指針として取り扱うことが大切です。生活の指針になるような教えや具体的な物事の成り行きなど、細長く小さな紙の中には様々なことが書かれています。

おみくじを神社の木などに結び付けることが定着していますが、持ち帰って生活の指針として読み返すようにしても何ら問題ありません。また、おみくじを結ぶ場所ですが、木の枝に結ぶと木が弱ってしまうため、最近ではおみくじを結ぶ場所を用意している神社が多いです。神社の木を守るため、枝には極力結ばないようにしましょう。

御朱印の正しい頂き方

御朱印は、神社を参拝した証として頂く印で、神社だけでなく、寺院や城、天皇の御陵(みささぎ:お墓のこと)など、宗教施設に参拝したことを証明する印です。もとは自ら写経をし、その経典の納経した証でしたが、歴史が下るにつれて参拝した証として機能するようになりました。今のように御朱印と呼ばれるようになった時期は、1935年頃(昭和10年)と言われています。

御朱印は、参拝したときに頂くものなので、必ず参拝を済ませてから頂くようにしましょう。限定の御朱印がもらいたいからと参拝をおろそかにしてしまうマナー違反などが問題になっていますので、注意する必要があります。

御朱印を頂くのに、御朱印帳は忘れないようにしましょう。ここ最近、限定御朱印を授与している神社などでは、転売目的で来る人を避けるため、自分の御朱印帳を持っている人のみに授与する、というルールになっているところもあります。

神社の参拝には様々なマナーがありますが、どれも神様へ感謝する気持ちがあれば、自然と理解できる内容です。マナーを守りながら、神社の参拝を楽しみましょう

※この記事は、2018年6月時点の情報に基づいて作成されています。

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