石川県は8日、被災者を一時的に収容する「1・5次避難所」を金沢市のいしかわ総合スポーツセンターに開設した。対象は高齢者や障害者、未就学児やその同伴者を優先する。
初日は、輪島市役所などに避難する障害者ら要配慮者3人を受け入れる予定だったが、降雪のため移送は延期した。
スポーツセンターは、メインアリーナに防災用テント231張りを設置し、マットや毛布を用意した。テントは4・4平方㍍で、1~3人での使用を想定している。感染症が懸念される場合は別室を使用する。センターには医師や看護師、保健師が常駐する。
9日に窓口を開設し、受け入れた被災者の健康状態やニーズを確認し、金沢市以南のホテルや旅館に開設予定の2次避難所に移す。
8日午前に同センターを視察した馳浩知事は「災害関連死を防がなければいけない。劣悪な現地避難所の環境を少しでも解消したい」と話した。
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