北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(朝鮮中央通信=共同)

 【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は17日、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと明らかにした。同本部などによると、短距離弾道ミサイル1発で、首都平壌付近から発射。日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。被害情報はないという。

 防衛省は、弾道ミサイルは最高高度約50キロで、約400キロ飛行したと発表した。韓国軍は約570キロ飛行したとし、日米韓が関連情報を「緊密に共有し、詳細を分析している」と強調した。

 北朝鮮が月内にも大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行うとの見方が出ているが、関連は不明。

 日本政府は国連安全保障理事会決議に違反し国民の安全に関わるとして、北朝鮮に対して厳重に抗議し、強く非難した。防衛省が明らかにした。

 北朝鮮国防省は17日、報道官談話で朝鮮半島への戦略兵器展開などを話し合った米韓の核協議グループ会合を非難し「敵対勢力の武力使用のたくらみは先制的で壊滅的な対応に直面する」と警告。朝鮮中央通信が伝えた。日米韓は弾道ミサイル警戒情報の即時共有システムを構築中。

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