栗原恵さん「一番しんどかった」高校時代 バレーボール元日本代表 北海道インターハイ22日開幕<デジタル発>

 36年ぶりの北海道開催となる全国高校総体(インターハイ)の開幕が7月22日(総合開会式)に迫っています。バレーボール元日本代表の栗原恵さん(38)は、高校1、2年の時にインターハイ2連覇を達成。高校生で日本代表となるなど、「プリンセス・メグ」と称されてバレーボール人気に火を付けました。一方で、華やかに見えた高校3年間、実は「一番しんどかった」そうです。多感な10代後半に抱えていた苦悩とは。そして、今年の高校生たちに送るエールとは―。(運動部 高野裕美)
※この記事は、6月6日に紙面化した「高校総体 夢のはじまり」と、5月に札幌で行った単独インタビューを再構成しました。
高校時代や現役時代を振り返る栗原恵さん(村本典之撮影)

高校時代や現役時代を振り返る栗原恵さん(村本典之撮影)


くりはら・めぐみ 1984年、広島県江田島市出身。山口・三田尻女高(現・誠英高)に進学し、高校1年でインターハイ・国体・春高バレーの3冠を達成。高校2年のインターハイも優勝した。2001年に日本代表に選ばれるなど「プリンセス・メグ」として親しまれた。04年アテネ五輪、08年北京五輪ともに5位。10年世界選手権では銅メダルを獲得。ロシアでのプレーなどを経て、19年に34歳で引退した。現在は解説や講演などを各地で行っている。身長187センチ。
 三田尻女高では1年からレギュラーとして活躍した栗原さん。日本代表にも初めて選ばれ、学校と代表合宿を行き来する日々でした。
 「(高校では)とにかく先輩の技術に追いつきたい気持ちで練習していました。がむしゃらについていくことしか考えていなかったです。バレーボールの基本をつくってもらった3年間でしたが、高校時代が一番しんどかったので、もう戻れないと思います。でもしんどかった分、いただいたものは大きかったなと思います」

■「すいません」とプレー

 強豪校ゆえにポジション争いは激しく、先輩の目を気にしながら競技に向き合う日々が続いたそうです。...

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