カカノムモノ 新潮文庫nex

浅葉なつ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101800950
ISBN 10 : 4101800952
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
311p;16

内容詳細

ケガレを呑むことでしかその男は生きられない。坂口麻美は悪夢を見ていた。何者かに追われ殺されかける夢だ。使えない後輩に、人を馬鹿にする同僚、図々しい肉親。不愉快なものに囲まれる日常に疲れすぎているせいだろうか?「いいえ。それはあなたの罪です」突如現れた美貌の青年・浪崎碧はそう告げた。―時に人を追い詰めてまで心の闇を暴き解決する“カカノムモノ”とは。まったく新しい癒やしと救済の物語、ここに誕生。

【著者紹介】
浅葉なつ : 四国生れ。2010(平成22)年第17回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞し、『空をサカナが泳ぐ頃』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ひさか さん

    yomyomvol.38,39,41の3編に1編の書下ろしを加えた連作短編集。2017年5月新潮文庫刊。神様の御用人とは打って変わった、ダークホラーファンタジーで作風の違いに驚きです。穢れを呑むシーンが、凄くインパクトありました。

  • とろとろ さん

    「神様の御用人」の著者。これまでは、ちょっとコメディタッチで明るい話だったのに、これは結構暗〜い鬱的お話。海の女神から呪いを受けた神魚の末裔という設定で、魚に戻ってしまう呪いから逃れるために人の穢れから現れた大禍津日神を捕まえて飲み込む。大禍津日神を宿す人の視点で4つの関連した話。ただ、飲み込む側の碧と桐島については詳しく記述されておらず、この二人がつるむことになった話も詳しくは出てこない。文庫本の表紙のモデルが「羽生結弦選手を鬱にした感じ」という評判もあるらしい。この表紙絵は和田悠里という人の作なのか。

  • まりも さん

    嫉妬、虚飾、憎悪、傲慢、殺意。人々の醜い感情を喰らい呑むことでしか生きられぬ"カカノムモノ"を描いた物語。著者の他作品「神様の御用人」とは全く違う雰囲気の作品ですね。作者さんの作品と言えば爽やかなイメージですが、今作は人の醜い感情をテーマにしている為か中々にヘビーでシリアス。だからこそこれまでとは全く違う読み応えがあって中々良かったです。人の記憶を丸ごと呑み込み穢れを祓う碧。一体今後彼は誰を救い、そしてどのように変わって行くのか。これからが楽しみなシリーズやね。次巻も期待してます。

  • 万葉語り さん

    人の闇を食らって生きるカカノムモノの碧。闇が成熟するのを待つ設定が何とも暗く重い。私の中にも深くどす黒い闇がある。それを飼いならして生きるのが普通の人間。山月記の李徴も、カカノムモノに闇を食われた人間も、記憶を失うがそれはこの上なく恐ろしいことなのだろうと思った。2017-132

  • ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう さん

    かつて魚が陸に人に上がる時、四つの家は真っ当に神を祀る祝となったが、後一人は神の怒りを買い、人間の嫉妬や恨みを呑まねばならない祝となった。その呪われた一族の末裔が、浪崎碧。眉目秀麗に生まれついた彼は、しかしその呪われた運命によって、汚れを飲みことでしか生きられない…。フリーカメラマン桐島は、碧と共に行動し、彼の生き様ーー呪いと救済を視る。現在の話、神を祀る祝いの末裔との確執、高校時代の話などなど、視点が変わるが、アクの強そうな登場人物や、次への伏線など、色々続きが気になる。しかし最近、イケメンが多いな。

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