安部公房とわたし 講談社プラスアルファ文庫

山口果林

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062817431
ISBN 10 : 4062817438
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
288p;15

内容詳細

ノーベル賞候補だったことで知られる作家・安部公房と、NHK朝ドラ『繭子ひとり』ヒロインの女優・山口果林は、長く恋愛関係にあった。1993年1月、山口の自宅で安部が倒れて還らぬ人となるまで、24年間続いた「愛と葛藤の日々」を、女優みずからが赤裸々に振り返る自伝。

目次 : 第1章 安部公房との出会い/ 第2章 女優と作家/ 第3章 女優になるまで/ 第4章 安部公房との暮らし/ 第5章 癌告知、そして/ 第6章 没後の生活

【著者紹介】
山口果林 : 女優。1947年、東京都生まれ。桐朋学園大学演劇科を卒業後、俳優座入団。桐朋学園時代より安部公房氏に師事。芸名「果林」は安部氏が名付けた。1970年、森川時久監督『若者の旗』に初出演しデビュー。1971年、NHKの連続テレビ小説『繭子ひとり』でヒロイン役を務める。俳優座、安部公房スタジオを中心とする舞台、『砂の器』ほかの映画、多数のテレビドラマに出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネムル さん

    東北旅行出発の前日に、公房と仲の良かった三島の自殺の知らせが来る。公房が来れなかったらひとりで旅行しようと諦める山口果林の前に、公房がメルセデス・ベンツで颯爽と現れる、「姿をくらますほうが却って好都合」。山口果林の目に映る公房の姿は茶目っ気いっぱいのいたずら好きでぺてん師、なんだか他人と思えぬ親近感がわく。ちなみに『箱男』は公房から果林へのラブレターみたいなもの、頷けなくもないが、なんやそら。

  • SAT(M) さん

    安部公房と愛人関係にあった著者による本。暴露本的な記載が無いわけではないですが、どちらかと言えば過去を思い出すまま、作為的な編集をかけずに綴った回顧録のような印象。邦楽アレルギーだった事や、負けず嫌いだった事、取材旅行は愛人同伴だった事など、生身の人間として”安部公房”がふんだんに描かれていて、読みながら「そうだったのか…」が止まりませんでした。谷崎潤一郎の作品を読んだ安部公房が「僕の文体と似ている」と言ったというエピソードに、安部ファン兼谷崎ファンとしては興奮を押さえ切れなかったです。

  • 北川隆史 さん

    週刊誌ゴシップ記事的興味で読み始めたが、真面目な本で感動した。 登場する人物は常にフルネームで呼ばれて(安部公房は、公房や「彼」ではなく常に安部公房と書かれて)いて、筆者が客観的に書くことに努めていることがわかる。唯一の例外は公房の妻、安部真知に言及する時である。それで安部真知のことが気になり始めて知ったのだが、公房の単行本の多くは彼女の装幀、装画なのだ。新潮文庫のカバーが公房撮影の写真になる以前も全部が彼女の手になるものなのだ。

  • 高坂圭 さん

    今、どれだけ安部公房の小説を 覚えている人がいるか、 女優、山口果林を記憶しているか わからないけど、 著者の真っすぐな、何ら忖度のない 文章に魅かれた。 たとえば、「密会」と題された一節。 ’ 未熟な私のどこに、安部公房は 引きつけられたんだろう。 初めての恋人との別れで、激しい 恋愛感情の酔いは、一、二年で冷めるとしても (中略) それまで安部公房から得られるものは、貪欲に 吸収したい! 自身のキャリアも高めたいというのが、 当時の私だった。

  • ラム さん

    発表当時センセーショナルに週刊誌等で取り上げられた記憶が 単行本にはお互いが撮った多数のスナップがカラーで掲載されていた(本書でもうち何枚かを帯や章の扉にモノクロで使用) 安部公房没後20年経過して発表したのは、安部の年譜や評伝からも消し去られた「透明人間になってしまった」自身を回復するため 逆に冷静な視点を持つことができるまで二十年の歳月を要したということか 山口は「安部公房からの卒業」という 単行本出版当時の「東洋経済」のインタヴューを見つけたが、すっかり白髪になった山口が冷静に応じていたのが印象的

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山口果林

女優。1947年、東京都生まれ。桐朋学園大学演劇科を卒業後、俳優座入団。桐朋学園時代より安部公房氏に師事。芸名「果林」は安部氏が名付けた。1970年、森川時久監督『若者の旗』に初出演しデビュー。1971年、NHKの連続テレビ小説『繭子ひとり』でヒロイン役を務める。俳優座、安部公房スタジオを中心とする

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