アルファーノ、フランコ(1875-1954)

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DVD 輸入盤

歌劇『シラノ・ド・ベルジュラック』全曲 D&F.アラーニャ演出、グイダリーニ&モンペリエ国立管、アラーニャ、マンフリーノ、他(2003 ステレオ)

アルファーノ、フランコ(1875-1954)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4767396
組み枚数
:
1
レーベル
:
Dg
:
Europe
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

フランス近代の文豪、エドモン・ロスタンの名作
『シラノ・ド・ベルジュラック』のオペラがDVDに!

その大き過ぎる鼻ゆえに自らを醜いと思い込んだ詩人で剣豪、哲学者でもあるシラノ・ド・ベルジュラックをめぐる有名な物語を、プッチーニ『トゥーランドット』の補作で知られる作曲家、アルファーノがオペラに仕立てた興味深い作品のDVDが登場します。
 フランス文学作品の中でも特に有名なこのストーリーは、すでに書物や映画によって広く知られていますが、作曲家の創作欲をかきたてる要素も強いようで、同名のオペラとしては、アルファーノのほかに、タンベルク[1930- ]という作曲家の作品があり、また、オーケストラの作品としては、フェルステルの「交響組曲」や、ワーヘナールの「序曲」、コンスタンの「組曲」、ロベール・ヘルベリッグスの「ホルン協奏曲」が、ミュージカルでは、リーヴスやシュブリングスのスコアが、フィルムでは、ティオムキン、ダムロッシュ、プティ、シャイアらのスコアが知られています。

 フランコ・アルファーノ[1875-1954]による『シラノ・ド・ベルジュラック』[1933-35]は、エドモン・ロスタン[1868-1918]が29歳のときに書いた戯曲を、マスネの一連のオペラ台本作者としても名高いアンリ・カインが台本に仕立てたものに付曲した4幕もののオペラで、1936年、セラフィンの指揮によりローマ歌劇場で初演されています。

 生涯にただ一度恋をして、そのくせ二度も恋を失ってしまったロクサーヌ、恋人から愛を得ることなく自殺同然に戦死したクリスチャン、そしてクリスチャンの恋文の代筆という形でしか真に愛する女性にアプローチできず、死のときを迎えても愛を告白することができなかったシラノ・ド・ベルジュラック、という具合に悲劇的な要素の強い筋書きゆえ、アルファーノの音楽の筆致もきわめてヴェリズモ風に克明なものですが、喜劇的な部分での音楽もその大まじめさもあってかえって味わいがあり、フランス文学屈指の名作といわれる原作の幅広い魅力に、歌とオーケストラの力で迫ろうとするアルファーノの気概が十分に伝わる作品となっています。あらすじは以下の通り。

 主人公のシラノ・ド・ベルジュラックは、大き過ぎる鼻に劣等感を抱き、好意を寄せる美女ロクサーヌに自分の思いを告げることがなかなかできません。一方、そんなシラノの気持ちなどまったく知らない彼女は、シラノと同じ隊に所属する美男の軍人、クリスチャンに思いを寄せていることをシラノに告白、さらにそのクリスチャンからも女性にもてない云々という相談を受けたこともあって、仕方なくシラノは二人の仲を取り持つべく、クリスチャンの恋文の代筆をすることにします。
 詩人シラノが自分のロクサーヌへの思いを心を込めて書いたこともあってか、代筆恋文はたちまちロクサーヌの心を打ち、回を重ねるごとにロクサーヌはクリスチャン本人よりも、恋文の方に夢中になってしまうのです。そのことに気がつき、傷ついたクリスチャンは、シラノに向かって恋文の本当の作者を明かすように言い、その後、自ら望んだかのように戦死してしまいます。シラノはロクサーヌへのいつもの代筆恋文に、死を覚悟し戦に臨むという文章をしたためた別れの手紙を書きます。
 15年後、暴漢の闇討ちにより重傷を負ったシラノは、死を覚悟し、怪我を隠して修道院のロクサーヌのもとを訪れます。亡きクリスチャンの友人としての思い出話などを交わしますが、ロクサーヌから手渡されたくだんの別れの手紙を、暗闇の中で朗々と読みあげてしまったため、諳んじていたことが発覚、手紙の作者がシラノであったことをロクサーヌに気づかれてしまいます。シラノの愛に気づいたロクサーヌですが、彼の怪我は重く、シラノはロクサーヌに看取られながら息を引き取ります。

・アルファーノ:歌劇『シラノ・ド・ベルジュラック』全曲
 シラノ・ド・ベルジュラック:ロベルト・アラーニャ
 ロクサーヌ:ナタリー・マンフリーノ
 クリスチャン・ド・ヌーヴィエット:リチャード・トロクセル
 伯爵ド・ギーシュ:ニコラ・リヴァン
 ラグノー:マルク・バラール
 陸軍大尉カルボン:フランク・フェラーリ
 ド・ヴァルヴェール:フランク・フェラーリ
 ル・ブレー:リヒャルト・リッテルマン

 モンペリエ・オペラ合唱団
 モンペリエ国立管弦楽団
 指揮:マルコ・グイダリーニ

 演出&装置:ダヴィッド・アラーニャ&フレデリコ・アラーニャ

 2003年7月、モンペリエ音楽祭でのライヴ収録

収録曲   

  • 01. Cyrano De Bergerac
  • 02. Cain, Henri - Introduction
  • 03. Cain, Henri - Montfleury
  • 04. Cain, Henri - Ballade Du Duel
  • 05. Cain, Henri - Qui J'aime? Reflechis!
  • 06. Cain, Henri - Portier, Ouvre La Porte
  • 07. Cain, Henri - Quelle Heure Est-il? (la Rotisserie)
  • 08. Cain, Henri - Le Rendez-vous De Roxane (la Rotisse
  • 09. Cain, Henri - Peut-on Entrer? (la Rotisserie)
  • 10. Cain, Henri - Monsieur De Guiche! (la Rotisserie)
  • 11. Cain, Henri - Le Recit Du Combat (la Rotisserie)
  • 12. Cain, Henri - Et Puis Elle Est Partie (la Rotisser
  • 13. Cain, Henri - Monsieur De Guiche (la Rotisserie)
  • 14. Cain, Henri - Ne Manquez Pas Ces Singes (la Rotiss
  • 15. Cain, Henri - C'est Elle (la Rotisserie)
  • 16. Cain, Henri - C'est Un Succ S! (la Rotisserie)
  • 17. Cain, Henri - Devant Le Balcon: Apelle La! (la Rot
  • 18. Cain, Henri - Mais Vous Ne Pensez Qu'a Manger? (au
  • 19. Cain, Henri - Monsieur De Guiche! (au Si Ge D' Arr
  • 20. Cain, Henri - Un Carrosse Dans Le Camp! (au Si Ge
  • 21. Cain, Henri - Et Maintenant Christian (au Si Ge D'
  • 22. Cain, Henri - Qu'est-ce? Te Voila Bleme! (au Si Ge
  • 23. Cain, Henri - Monsieur De Bergerac (le Parc Du Cou
  • 24. Cain, Henri - Ma Gazette? (le Parc Du Couvent)
  • 25. Cain, Henri - Chacun De Nous A Sa Blessure (le Par
  • 26. Cain, Henri - Il S'est Tue, Madame (le Parc Du Cou
  • 27. Cain, Henri - Oh! Mais Je M'en Vais. Pardon (le Pa

ユーザーレビュー

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アルファーノのこの作品は、評価の低いもの...

投稿日:2006/01/06 (金)

アルファーノのこの作品は、評価の低いものだったようです。しかし、アラーニャによる舞台づくりは大成功であるといえます。バルコニーでのシラノの歌声、クリスチャンの代わりを演じているつもりが自分の本心がでてしまう切なさ。終幕のシラノの死では、切々と心に沁みるアラーニャの名演技がありました。ナタリー・マンフリーノは、初めこそ堅い感じでしたが、非常に美しい声と容姿を十分に生かして適役でした。最近、メトでドミンゴがこの作品を演じ、大成功したようです。それも見てみたい。

VIVA OPERA さん | 北海道 | 不明

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