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ジオパークとは?【日本のジオパークをご紹介】



皆さんは「ジオパーク」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、これをきっかけにジオパークを知っていただければと思います。
今回はジオパークについてご紹介いたします。







1. ジオパークとは
ジオパーク とは、「ジオ(地球・大地)」と「パーク(公園)」を掛け合わせた言葉で、「大地の公園」を意味します。地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいいます。

山や海、森、川などが誕生した経緯や生物との関わり合いの歴史を知ること、 何億年という昔から現在、そして未来へと続く関係性を考えるきっかけをつくること、 美しい自然をそのまま引き継ぎ、みんなで共有することを目的として活動しており、多数のジオパークが各地に存在しています。

ジオパークの認定
ジオパークには日本ジオパークとユネスコ世界ジオパークの2つがあり、まず日本ジオパークに認定された後、ユネスコ世界ジオパークの認定といった具合に段階があります。 日本ジオパークに認定されるためには、日本ジオパークネットワークの準会員になり、日本ジオパーク委員会に認定されて正会員になる必要があります。その後、ユネスコに申請、ユネスコ世界ジオパークカウンシルによる審議が行われ、ユネスコ執行委員会の承認が下りれば、ユネスコ世界ジオパークに認定されます。

日本ジオパークへの認定にも様々な要件がありますが、ユネスコ世界ジオパークの認定には、次のような要件を満たしている必要があります。
(i) 単一の、統合された地理的領域
(ii) 地質遺産と、自然遺産・文化遺産との関連付け
(iii) 法的位置づけのある管理運営団体
(iv) 他のユネスコ認定サイトと重複する場合の付加価値の証拠
(v) 地域社会や先住民の巻き込み
(vi) ネットワークにおける経験・助言の共有と共同プロジェクト
(vii) 地質遺産の保護
(viii) 審査や再認定における基準適合の確認
ジオパークの認定には、地域の活性化や次世代が豊かに暮らすための地域社会の構築という目的があります。しかし、この目的を達成するためには国、都道府県、市町村、地域団体、民間企業、個人事業主などが連携し合う必要があります。それぞれが連携することによって、関係が強固になるというメリットが生まれます。

「世界遺産」との違い
世界遺産は1972年に採択された世界遺産条約に基づいて、文化遺産・自然遺産に加え、両方の要素を兼ね備えた複合遺産の保護を目的にユネスコが登録します。
一方、ジオパークはユネスコが認定する地域で、地球科学的価値を有する「大地の遺産」を保護し、また、複数の見どころをサイトに指定して観光や教育に活用することで、多くの人々が地域の魅力を知り、さらなる活性化を目指して活動します。




2. ジオパークに行ってみよう
日本ジオパーク委員会が認定した「日本ジオパーク」が43ヵ所(2020年7月時点)あり、うち9ヵ所(アポイ岳・洞爺湖有珠山・糸魚川・山陰海岸・島原半島・室戸・隠岐・阿蘇・伊豆半島)がユネスコ世界ジオパークに認定されています。2004年よりユネスコの支援を受けて、前身の「世界ジオパーク」が「世界ジオパークネットワーク」により審査・認定されていました。やがて人々のジオパークへの関心が高まったことをきっかけに、2015年11月にユネスコ総会で、ユネスコの正式事業となりました。2020年7月時点で世界44ヵ国161地域のジオパークが登録されています。


ジオパークの楽しみ方
ジオパークの地形や地質以外に、そこで暮らしてきた人たちの暮らしぶりや、その場所で収穫される農作物、海産物、それらの加工品など、ジオパークを通じて誕生したもの全てが観察の対象となります。
目から入る情報だけでなく、耳で捉える音や、手から感じる感覚、舌で味わう料理など、五感の全てを使って楽しむことができます。
ジオパークではジオツアーなどの観光活動も行われており、地元ガイドによる解説などもあるため、初めての方でもジオパークを楽しむことができます。

ジオパークでの禁止事項
ジオパークの多くは学術的価値や地球科学的価値を有しており、文化財保護法や自然公園法の保護対象となっている箇所もあります。
一人でも多くの方がその素晴らしさに触れることができるよう、また地域の活性化に繋げるためにも、自然が大きく損なわれるような行為(動植物や岩石の採取や移動)は慎まなくてはなりません。




3. ジオアート
弊社では、日本に存在するジオパークなどを、空を飛ぶ鳥の目線で地図にした「 ジオアート 」を制作しています。
上から全体を見下ろすように描かれているため、奥行きや起伏といった地形の様子が分かりやすく、見るだけで楽しい気持ちになれます。また、一部のジオアートは表面と裏面で視点を変えて描かれていますので、同じ地域でも違った視点で楽しむことができます。

ラインナップを豊富に取り揃えております。登山や自然が好きな方、また教育現場、環境保護活動など多くのシーンにご利用いただけます。

ジオアートについてご不明な点や、ご興味がございましたら、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

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