Photos: Taka Mayumi @ sept Styling: Kumiko Sannomaru
Hari: Kotaro @ sense of humour
Make-up: Sada Ito @ donna
Words: Aoi Itabashi
6歳の時に新体操を始め、技術はもちろんスタイルの良さも活かした演技が武器となり中学生でフェアリー ジャパン POLAのメンバーになった彼女。日本を背負うアスリートは今、次の大舞台に向けて挑戦を続けている。
9月に行われた世界選手権の団体リボンで表彰台に立った彼女。世界選手権で日本がメダルを獲得したのは40年ぶりのことで、確かな手応えとともにリオへの出場権を獲得した。しかしその裏側には壮絶なプレッシャーとの戦いがあった。
「世界選手権の1カ月くらい前から夜目を瞑ると演技の音楽が頭に流れるんです。朝起きると口の中に血豆ができていて……。気持ちが休まる時はありませんでした」。大会のプレッシャーはもちろん、自分がいつチームから外されるかわからないという不安とも常に戦い続けている。
しかし、撮影された写真をチェックしながらはしゃぐ姿や笑顔はまだ21歳の大学生。撮影ではすらっと伸びた長い脚を上げてI字バランスを披露し、その美しさに思わずため息を漏らすスタッフもいた。
今後の活躍について尋ねると「リオで金メダルを取りたいです。……今までだったらこんなことをいったら笑われたかもしれないけれど、世界選手権でのメダルは私たちの確かな自信になりました。次のリオが最後になるかもしれないという気持ちで、今はそれにすべてを注いでいきます」と、強い眼差しで前を見据えながら微笑んだ。
2016年のリオ五輪への注目が集まる今、新体操団体のキーパーソンとなる彼女に注目が集まること間違いないだろう。
PROFILE
1994年、東京都生まれ。6歳より新体操を始める。中学生の時にフェアリー ジャパン POLAに合格、新体操日本ナショナル選抜団体チームに入る。2012年ロンドン五輪代表。