『デッドプール3』でヒュー・ジャックマンがウルヴァリン再演ほか、MCU最新情報!

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、あっと驚くような新情報を次々と発信し、ファンを興奮の渦に巻き込むのが得意だ。
ヒュー・ジャックマン、ライアン・レイノルズ
Michael Loccisano

『デッドプール』のシリーズ第3弾で、ヒュー・ジャックマンがウルヴァリン役として再登場することを、ライアン・レイノルズが発表した。映画の全米公開は2024年9月6日とまだ先の予定だが、世界中のファンが歓喜している。

『デッドプール 3』の舞台設定は?

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9月28日(米現地時間)、レイノルズは自身のツイッターに動画を投稿した。そこには、MCU作品として初めて公開される『デッドプール』第3弾の製作に集中しすぎたため、先日、開催されたディズニーのイベント「D23 Expo 2022」を欠席せざるを得なかった、と語るレイノルズの姿が映っていた。「何もないんだ。(頭のなかは)完全に空っぽだよ」と、シリーズの新しいアイデアはまだ何も思いついていない様子のレイノルズ。動画の後半では、この作品でヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリン役が再登場する、というビッグニュースを明かした。

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次に投稿された動画では、ヒュー・ジャックマンも登場し、 レイノルズと2人で、2017年公開の映画『LOGAN/ローガン』で死んだはずのウルヴァリンが、どのように復活するのかについて語った。『デッドプール』の最新作は、『LOGAN/ローガン』の舞台となった2029年よりも前のストーリーになることをレイノルズが明らかにすると、ワム!の名曲「Wake Me Up Before You Go-Go」が流れ出し、クライマックスのアクションシーンを生き生きと語るレイノルズとジャックマンの声をかき消してしまう。

レイノルズ演じるデッドプールと、ジャックマンのウルヴァリンは、大不評を買った2009年の映画『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』でも共演している。この作品でデッドプールは、かなり違うバージョンで登場した。特徴的なコスチュームを着ることはなく、最終的には口を縫われてしまい、彼の無限に続く軽妙なジョークを封じてしまったのだ(レイノルズはこの演出を揶揄し「口をつぐんでいるのは難しかった」というコメントを動画に添えて今回の“発表”をしている)。

ウルヴァリンの復活がニュースになると、『ローガン』のジェームズ・マンゴールド監督が、ウルヴァリンが殺されるシーンの動画をツイッターに投稿した。多くのファンが、監督はキャラクターの復活を好ましく思っていないのだろうと解釈したが、マンゴールドはそのあとすぐにツイッターで、自身の心情を明かしている。「冗談ですよ。私は大丈夫。『LOGAN/ローガン』はいつもそこにあります。マルチバースだろうが、前日譚だろうが、タイムワープだろうが、ワームホールだろうが、正統派だろうが、非正統派だろうが、根拠がなんであろうとね。私の親愛なる友人であるライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンが、どんな狂気を見せてくれるのか、いまから楽しみです!」

リブート版『ブレイド』の監督が降板

いっぽう、マハーシャラ・アリレザーコスチュームをまとったヴァンパイアハンターを演じるMCUの『ブレイド』リブート版では、撮影が始まる数週間前に、監督のバッサム・タリクが降板した。米エンターテインメント業界紙『The Hollywood Reporter』は、タリクの降板はスケジュールが合わなかったためと報じている。マーベルは同誌の取材に対し、タリクが引き続き同作のエグゼクティブ・プロデューサーを務めると語っている。

「少なくとも過去に一度」スケジュールが変更され、脚本が何度も書き直されるなど、『ブレイド』の製作はうまく軌道に乗っていないようだ。現在は、映画『ウィッチャー 狼の悪夢』などで知られるボー・デマーヨが脚本を執筆しているというが、2021年には、エミー賞候補にもなったステイシー・オセイ・カフールが脚本に名を連ね、マーベル作品初の黒人女性の脚本家として注目を浴びていた。

エンターテイメント業界向けのニュースレターの記者であるジェフ・スナイダーによると、脚本はまだ90ページしかできあがっておらず、そのなかには「2つのパッとしないアクションシーン」があるだけだという。また、マーベルのトップであるケヴィン・ファイギも『ブレイド』の製作には、あまり積極的ではないそうだ。3年以上前に『ブレイド』の主役にキャステイングされたアリは、このプロセスに相当ストレスを感じているようだ。

『ブラックパンサー』、主役に別の俳優を起用しなかった理由

先日、ケヴィン・ファイギは、『ブラックパンサー』で主役のティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンが、2020年に亡くなったことを受けて、次回作の『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で別の俳優をキャスティングしなかった理由を、米映画雑誌『Empire』に語った。

「別の俳優をキャスティングするには、あまりにも早すぎるように感じたのです。世界はまだ、チャドを失ったことを受け入れている最中です。監督のライアン・クーグラーは、そうした感情をストーリーに落とし込んでくれたのです」と、ファイギ。

11月11日より日米同時公開される予定の『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、2時間41分になると報じられている。MCU作品のなかでは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』に次いで2番目に長い作品となる。

From: GQ US Adapted by Etsuko Yoshikawa


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フェーズ4の作品が続々と公開されているマーベル・シネマティック・ユニバース。次のサーガはどこへ向かうのか?
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続編では、主演のライアン・ゴズリングと監督のルッソ兄弟が続投。スピンオフのほうの脚本は、映画『デッドプール』のポール・ワーニックとレット・リースが手掛ける。