A MESSAGE OF HOPE

【A MESSAGE OF HOPE(連載:希望へ、伝言)】 Vol.120 浅田舞──見えない不安に負けないで

タレントでスポーツキャスターの浅田舞さんは、塗り絵をしたり、映画を観たり、掃除をしたり……妹の真央さんと一緒に有意義な時間を過ごしているようです。
【A MESSAGE OF HOPE(連載:希望へ、伝言)】 Vol.120 浅田舞──見えない不安に負けないで
Maciej Kucia

──現在の日常について教えて下さい

スーパーに行く以外はほぼ自宅にします。妹と一緒に塗り絵をしたり、映画観たりしています。あと断捨離をしています。大掃除をしたりで、暇になることなく毎日過ごしています。社交ダンスをやっていて毎日3時間くらい運動していたので、じっとしていられないというか。

緊急事態宣言が発令されて最初は不安でしたが、むしろ有意義な時間を過ごしています。しっかり食べて、しっかり休んで免疫力を上げるのがいちばん大切です。いまはマネージャーか妹としか会っていないですね。私たち姉妹はいままではお互いに仕事が忙しくて時間もバラバラだったので、一緒にいられる時間が貴重に感じますね。

──書籍、映画、音楽、料理など、感銘を受けたものがあれば教えてください

西川美和監督の映画『永い言い訳』が面白かったです。本木雅弘さんと深津絵里さんが出演しています。いままで映画をゆっくり観る時間がなかったんですけど、この作品は考えさせられることも多くて感銘を受けました。映画に目覚めてこれを機に友だちにおすすめの映画を訊きまくっています。

家にいなければいけないっていうネガティブな気持ちはなく、コロナの影響で自由な時間が増えてむしろ有意義な時間を過ごせています。自宅で寂しいと感じるひとり暮らしの人が多いそうですが、コロナの影響が拡大する前からわたしはおひとりさまが多かったので(笑)。日常と変わらないし、寂しく感じることはないですね、免疫があったというか。

緊急事態宣言が発令されてから間もないですし、むしろコロナが終息するまではこれからの時間のほうが長いですから、時間を有効に使うことを意識しているし、むしろ考える時間が増えて自分と向き合えているかもしれません。

──希望の日に向けたメッセージをいただけないでしょうか

健康に生きていて命があって、身近な人と笑いあって、おいしいものを食べて……と、そんな当たり前のことが本当にありがたく感じています。まずはしっかり睡眠をとって、栄養をしっかりとって、新型コロナウイルスにかからない体をつくることが重要だと思っています。

見えない不安に負けることなく、うつさない、うつらないために自己管理をする。未来に立ち向かう準備をすることが大事かと思います。

──コロナが収束したら、何が一番したいですか?

焼き肉とかお寿司が食べたいです。自炊する機会が増えたからこそ、外食の有り難みというものがよくわかった気がします。そのためにもいまは自粛です。

PROFILE
浅田舞
1988年、愛知県生まれ。2000年代にフィギュアスケート選手として活動。現在はアイスショーに出演するほか、新聞やテレビ、ラジオでスポーツキャスターを務める。17年には、『AMAZING八犬伝』出演。舞台『煉獄に笑う』で初の本格的舞台女優に挑戦。活躍の場を広げている。


“A MESSAGE OF HOPE”(希望へ、伝言)は、『GQ JAPAN』2020年7/8/9月合併号の特集連動企画です

5月18日スタートのWEB特別企画、“A MESSAGE OF HOPE”は、5月25日発売の『GQ JAPAN』に掲載される特集、「私たちは、どう生きるか」との連動企画です。雑誌『GQ JAPAN』は、新型コロナウイルスの感染拡大がつづくなか、各界の著名人に、この未曾有の危機に際して、ポジティブなメッセージを送ってくださるように依頼しました。結果、ファッション・芸術、音楽・芸能、デザイン・建築、文化・報道などの分野で活躍する内外の161人のかたがたから、この企画へのご参加をいただき、雑誌では、いただいた回答をもとに特集を構成しました。この特集に連動して、161人のかたがたからいただいたメッセージをすべて、割愛することなく紹介するのがこの特別企画、“A MESSAGE OF HOPE”(「希望へ、伝言」)です。毎日、2人からの、メッセージを紹介する予定です。