【Vol.1:WBC 優勝! イチローの名場面はコチラから】
【Vol.2:世界選手権優勝! 羽生結弦の名場面はコチラから】
【Vol.3:メジャーデビュー戦! 大谷翔平の名場面はコチラから】
【Vol.4:スーパースラムを達成! 羽生結弦の名場面はコチラから】
【Vol.5:後進を指導中をキャッチ! イチローの名場面Part.2はコチラから】
【Vol.6:メジャーデビュー戦。1番センター、イチロー!】
【Vol.7:福岡堅樹、華麗なトライに“フェラーリ”の片鱗!】
【Vol.8:ピカピカの大学1年、八村塁!】
【Vol.9:大坂なおみ、全米オープン準決のスマイル!】
2006年2月に開催されるトリノ五輪前年の2005年10月。サントリー東伏見アイスアリーナで開催された国際大会「ジャパンインターナショナルチャレンジ2005」は、私がはじめて撮影したフィギュアスケートの大会だった。ここでトリプルアクセルを難なくこなす15歳の浅田真央選手をキャッチした。
年齢制限でトリノ五輪に出場できないことが世間を騒がせていたのがちょうどこの頃。2005年の世界ジュニア選手権を制した15歳の浅田真央選手は「ジャパンインターナショナルチャレンジ2005」にはエキシビションのスケーターとして登場していた。
「話題の真央ちゃんって、どんな感じなんだろう」と思いながら、東伏見アイスアリーナに出向いたが、高難度のジャンプを軽々と決め、ぴょんぴょん飛び跳ねるような軽い滑りは、「まるでまりのようだなぁ」と思ったことを記憶している。浅田真央時代の到来を確信した瞬間でもあった。
このあと、12月のグランプリファイナルでは、トリプルアクセルを完ぺきに成功させるなどして合計189.62点を記録。シニア参戦初年度にして、世界女王のイリーナ・スルツカヤを抑えて見事に初優勝を果たした。
写真、文・田口有史