新しいトヨタのヤリスクロスは全方位で進化した!──GQ新着カー

新しい高性能ハイブリッドシステムに注目!
新しいトヨタのヤリスクロスは全方位で進化した!──GQ新着カー

静粛性も向上

11月21日、トヨタの欧州法人は、「ヤリスクロス」の改良モデルを発表した。

ヤリスクロスは、ハッチバック「ヤリス」をもとに開発されたBセグメントに属するコンパクトSUVだ。今回の改良によって静粛性が高まり、かつ内外装のデザインや機能、運転支援システムなどがアップデート。新しいパワーユニットや上級グレードとして「プレミアム エディション」が設定された。

写真は新設定された「プレミアム エディション」。

改良モデルでは、静粛性向上策として、エンジンノイズを低減すべく、ダッシュインナーサイレンサー(エンジンルームと車室内側を隔てるパネルのうち、室内側に取り付ける防音材)を単層から三層構造に変更するなど対策を実施。ロードノイズ低減のため、フロントガラスおよびドアウインドウガラスはより厚さを増した。

プレミアム エディションは専用カラーやホイールなどによって差別化を図る。

インテリアは新デザインのデジタルメーター(7インチまたは12.3インチ)を採用。12.3インチのフルスペックバージョンでは「スマート」、「カジュアル」、「スポーティ」、「タフ」の表示パターンから任意で選べる。インパネ上部のマルチメディアタッチスクリーンは9 インチまたは10.5インチの2種類だ。応答性が向上した音声認識システムも搭載。「Hey Toyota」と、呼びかけることで起動し、エアコンの温度などを音声のみで調整出来る。

新デザインのメーターを採用したほか、インテリアトリムなども見直された。

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スマートデジタルキーも設定された。最大5人のユーザーまでが自身のスマートフォンをキー代わりとして使え、車両にアクセス出来る。スマートフォンをバッグやポケットから取り出すことなく、車両の施錠、解錠、始動に使える。

運転支援システム「Toyota Safety Sense」は性能が向上した新しいカメラとレーダーを採用し、検知精度が高まった。さらに、アダプティブクルーズコントロールはより自然な感覚で作動するよう改良されたそうで、たとえば、別の車両が自車線に進入してきた場合、減速はより緩やかになったという。

写真はGRスポーツ。

GRスポーツは専用シートなどを装備する。

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ハイブリッド搭載モデルをしめす専用バッジは、デザインが変更された。

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上級グレードの「プレミアムエディション」と「GRスポーツ」に、新しいパワーユニット「ハイブリッド130」が設定された。第5世代に進化したトヨタのハイブリッドシステムは、より強力なモーターを搭載。1.5リッターガソリンエンジンとの組み合わせによって、システム総合出力は97kW、最大トルクは185Nmに達する。従来のハイブリッドモデルより出力は14%、トルクは30%増加した。パワーアップに伴い加速タイムも向上し、0〜100km/hは0.5秒短縮の10.7秒を実現。80〜120km/hの中間加速タイムは0.4秒短縮の8.9秒だ。

新型ヤリスクロスの日本導入時期は未定だ。

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文と編集・稲垣邦康(GQ)