「サンローラン（Saint Laurent）」が、中国の現代美術家、蔡國強（ツァイ・グオチャン）の大規模な個展「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」を東京・六本木の国立新美術館にて開催する。会期は6月29日（木）から8月21日（月）まで。
蔡國強は、中国の福建省泉州市生まれのアーティスト。1986年から約10年間、日本で生活および制作をするなかで、火薬の爆発を用いた独自のドローイングを考案した。1993年に、火をつけた導火線で万里の長城を1万メートル延長した壮大な作品「龍脈／万里の長城を1万メートル延長するプロジェクト」は一躍世界の注目を集めた。その後、米・ニューヨークに拠点をうつし、2008年北京オリンピックと2022年北京冬季オリンピックでは、開閉会式の視覚特効芸術と花火監督を務めた。
「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」では、30年前に東京で発表した展覧会「原初火球」にオマージュを捧げる作品が登場する。ガラスや鏡を用いた日本初公開の新作や、アーティストが所有する約50件の作品が、彼による説明とともに展示される。
蔡國強 宇宙遊 ―＜原初火球＞から始まる
会期：2023年6月29日（木）〜8月21日（月）
休館日：毎週火曜日
開館時間：10:00〜18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場：国立新美術館 企画展示室1E